政活費不正流用 書類送検の3神戸市議が説明拒否
2017/05/08 23:25
神戸市議会の政務活動費問題の書類送検を受けて開かれた代表者会議=神戸市中央区加納町6、神戸市役所
神戸市議会の会派「自民党神戸」(解散)による政務活動費の不正流用事件で、同市議会の池田林太郎議長は8日、書類送検された3市議が議会の聴き取りに対し「捜査中のため話せる段階ではない」として詳細な説明を拒んだことを明らかにした。同日、市議会の会派代表者会議(非公開)が開かれ、3市議に説明責任を果たすよう文書で申し入れることを決めた。
代表者会議終了後、池田議長が取材に応じた。今回の事件で、当時会派の幹事長だった岡島亮介市議(74)、同会計責任者梅田幸広市議(68)、竹重栄二市議(68)のほか、2015年8月に死亡した大野一・元市議が書類送検された。
聴き取りは同日までに池田議長らが直接行った。不正流用への関与について岡島、竹重両市議は否定も肯定もせず、梅田市議は「積極的にかかわった認識はないが、個々のコメントは差し控える」と説明したという。
池田議長は3市議から具体的な説明がなかったことについて「残念に思っている」と述べ、文書を渡す時期は「近々に」とした。一部の会派から真相究明や再発防止策を議論する検討会の再開を求める声が出ているが、「真相究明には今後も全面的に捜査に協力することが重要。新たな事実が分かれば代表者会議で議論する」とし、検討会は予定していないとの姿勢を示した。
3市議の書類送検は新聞報道で把握したといい、兵庫県警に対して情報開示を求めることも確認したという。(若林幹夫)