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ヒアリ、日本各地で確認相次ぐ

カテゴリー:
社会

 外来種であり有毒の「ヒアリ(火蟻)」が、最近日本各地で確認されています。日本で最初にヒアリが発見されたのは、今年5月26日兵庫県尼崎市で、中国広州市から輸送されたコンテナから荷物を取り出す際に発見されました。それまで、日本でのヒアリの侵入は確認されていませんでした。その後、日本各地でヒアリの確認が相次ぎ、環境省による発表では、7月27日時点で7都府県でヒアリが確認されています。

まずは話題のニュース記事を読んでみよう!

女王ヒアリ 尼崎で2匹 神戸経由、5月発見 死骸は500匹余り (2017年7月に神戸新聞に掲載された記事)

 環境省は7月5日、神戸港から兵庫県尼崎市内に運ばれたコンテナの中で5月に見つかった強毒性の特定外来生物「ヒアリ」から、繁殖能力のある女王アリ2匹を確認したと発表した。女王アリが確認されたのは大阪港に続いて国内2例目で、兵庫県内では初めて。

 ヒアリは、中国から神戸港に陸揚げされ同市内に運ばれたコンテナから、5月26日に国内で初めて発見された。駆除した個体を回収し、研究機関で調べた結果、コンテナには500匹余りのヒアリとみられる死骸があり、うち少なくとも女王アリ2匹と雄5匹がいたことが分かった。

 専門家によると、女王アリは1日千個以上の卵を産む能力がある。国立環境研究所の五箇公一室長は雄も見つかったことについて「家族単位での移動が明らかになり、外で営巣に適した環境が見つかれば次世代につながりかねない」と指摘した。

 これとは別に、6月16日にヒアリが見つかった神戸市中央区のポートアイランドのコンテナヤード「PC18」で、環境省が新たに同28日に捕獲した1匹を調べたところ、ヒアリだったことが分かった。同省は神戸市や尼崎市と連携し、コンテナが置かれた場所の調査や見つかった場合の駆除を続ける。

 大阪港では、警戒のために殺虫剤を使用した場所で、7月3日に回収したヒアリの死骸の中から女王アリが1匹見つかっている。

5問クイズに挑戦!

日本で初めてヒアリが見つかった場所は。

尼崎市

その際、ヒアリはどこから発見されたか。

輸送されたコンテナの中にいた

ヒアリの特徴として正しくないものはどれか。

他の種類のアリと比べて大きい

ヒアリのように新たに他の国や地域から入ってきた生物の名称は。

外来種

次のうち「特定外来生物」でないものはどれか。

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ヒアリ、日本各地で確認相次ぐ

 外来種であり有毒の「ヒアリ(火蟻)」が、最近日本各地で確認されています。日本で最初にヒアリが発見されたのは、今年5月26日兵庫県尼崎市で、中国広州市から輸送されたコンテナから荷物を取り出す際に発見されました。それまで、日本でのヒアリの侵入は確認されていませんでした。その後、日本各地でヒアリの確認が相次ぎ、環境省による発表では、7月27日時点で7都府県でヒアリが確認されています。ただの小さなアリ、と思う人もいるかもしれませんが、ヒアリが日本に定着してしまうと、人体と生態系に危険を及ぼす可能性があります。

 まずみなさんが気になるのは、ヒアリの人体への危険でしょう。7月27日には、福岡県でコンテナの積み荷を下す作業中に作業員の男性がヒアリに刺されたというニュースがありました。ヒアリは腹部の先端に強い毒のある針をもっていて、刺されるとやけどのような強烈な痛みが生じます。この男性は、ヒアリに刺された周辺部分に赤い発疹ができましたが、健康上の問題はなく、軽度の被害で済んだそうです。ただし、ヒアリの毒が人体に与える影響は体質によって大きく異なります。刺されると、人によっては重度のアレルギー反応であるアナフィラキシーを引き起こしてしまう可能性もあり、刺された後の処置が遅れてしまうと、生命の危険も伴ってきます。

 外来種であるヒアリの侵入は、日本の生態系を崩してしまう可能性もあります。ヒアリは、生態系や人体などへの被害を及ぼすとされる「特定外来生物」に指定されていますが、非常に攻撃的であるため、在来種のアリと競合して駆逐してしまう恐れがあります。在来種のアリは、日本の生態系の中でも重要な役割を担っています。また、ヒアリは爬虫類や小型哺乳類に集団で攻撃して捕食してしまうこともあります。ヒアリは一旦定着してしまうと根絶するのは困難とされているため、日本の生態系への影響が心配されます。

 ヒアリを日本で繁殖させない対応として、これまでに日本で発見されたヒアリは、確認後すぐに消毒などで処分されました。そのため、現時点では日本でヒアリが定着する可能性は低いとみられています。また、これまで発見されたヒアリのほとんどが、ヒアリが定着している中国から輸送されたコンテナ内やコンテナが保管されていた周辺から確認されているため、環境省は、ヒアリが定着している国からの定期コンテナ航路を有している68港湾を対象に、8月から順次調査を実施するとしています。

 ヒアリも他の種類のアリと同様に小さいため、パッと見ただけでは見分けがつきにくいですが、特徴としては、赤っぽくツヤツヤしていて腹部は暗めの色をしています。皆さんも、もし、ヒアリかな?と思うような怪しいアリを見かけたら、むやみに触ったりつついたりせず、近くの大人の人に相談しましょう。

最後にこれだけは覚えておこう!

重要語句

  • 外来種・在来種・・・外来種とは、その国や地域では元から生息していなかったが、人工的に他の国や地域から入ってきた生物のこと。その反対で、元からその国や地域に生息している生物のことを在来種という。

    特定外来生物・・・外来生物法により、生態系、人の生命や身体、農林水産業へ被害を及ぼす可能性があると指定されている外来種のこと。特定外来生物に指定されている生物は、輸入、飼育、野外への放出などが、原則的に禁止されている。

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