アジア株 米国の動向にも注意が必要
2014/07/11 16:55
中国や東南アジア諸国などは急速な経済成長で注目されてきました。地理的に日本に近く、テレビや新聞で情報が伝えられることも多いため、これらの国や地域への株式投資に関心を持つ人もいるでしょう。
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アジアの株の中で特に注目度が高いのが中国株です。最近は従来と同じような高成長が続くのかと不安視する人が増えたり、正規の銀行融資以外のルートで取引する「影の銀行(シャドーバンキング)」の問題が出たりして、株価が低迷気味ですが、業績が伸びている企業もあります。
上海と広東省の深〓に証券取引所があり、たくさんの企業が上場しています。香港にも株式市場があって中国企業の株式が取引されています。
中国企業の株価は同国の景気や金融情勢に大きく左右され、他の国の株価と違う動きをすることがしばしばあります。また、中国企業はずさんな情報開示をすることもあるので、投資をする際には中国の経済動向や、企業が出す情報に注意を払いましょう。
中国株は日本の多くの証券会社で売買できます。ただ会社によって扱う銘柄や手数料などが違うので、十分に比較した方がいいでしょう。
インドネシアやタイ、フィリピンなど中国以外の多くの株は米国の動きに大きく影響されます。
米国が、景気下支えのために市中に大量のお金を供給する量的金融緩和という政策を昨年末から縮小し始め、アジア株が値下がりしたことがありました。株式市場に流入するお金が減って、株価が値下がりするとの見方が強まったのです。
この出来事に象徴されるようにアジア株に投資するには、その国の事情だけではなく米国の動向にも注意が必要です。
インドの株は日本から直接売買はできません。でも、インドの株価指数と連動を目指す上場投資信託(ETF)を買うことができます。他の国の株でも銘柄選びが難しいと感じたらETFを選ぶ手があります。
(注)〓は「土」の右に「川」