テクニカル指標 売り買いの判断に有用
2014/08/15 12:34
株価は日々、変動します。何日も上昇を続けていれば「ちょっと高すぎる(買われすぎている)のではないか」と感じられてきます。多くの投資家が「買われすぎ」「売られすぎ」と思うようになると株価の基調の反転時期が近いと考えられます。こうした心理的な変化を売り時や買い時の判断に生かそうと開発されたのがRSI(相対力指数)や、ストキャスティクスといった指標です。
関連ニュース
東証、午前終値1万9854円 上げ幅一時200円超
東証小幅続落、終値は4円安 欧州政局に警戒感
東証、午前終値は1万9717円 売り買い交錯、北朝鮮ミサイルも
RSIは、算出の仕方を知らなくても活用できます。0から100までの数値(%)で表され「100に近づくほど株価の過熱感が強い」と、とりあえず覚えましょう。市場関係者の多くはRSIが70以上なら買われすぎで売り時、逆に30以下なら売られすぎで買い時とみなすようです。
ストキャスティクスも株価の割高感(買われすぎ)や割安感(売られすぎ)を判断するのに使います。これも上限は100%、下限は0%で、数値が高いほど割高だということになります。
二つの指標は日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)といった株価指数の分析のほか、個別銘柄の過熱感を判断する際にも活用できます。
ただ、これらの指標にも弱点はあります。例えば株価を強力に押し上げる材料が出た際には、何日も続けて株価が上昇します。その途中で売り時のサインが出るかもしれませんが、それでも値上がりが続く場合があります。
逆に、企業が経営危機に陥った場合などでは、指標が割安感を示した後にどんどん値下がりすることも想定されます。
RSIはある一定期間の株価の上昇幅が、その期間全体の値動きに占める割合を示します。ストキャスティクスは、ある日の終値が、一定期間内の高値と安値の間の、どこに位置するかを見ます。両指標は株価情報が見られるインターネットのページで比較的簡単にチェックできます。算出方法などを勉強してみるのもいいでしょう。