ネット銀行 特色あるサービスで差別化

2015/02/04 18:16

 ネット銀行も世の中にすっかり定着しました。店舗に人を配置する経費が省けるために、一般的な銀行に比べて預金金利が高く、振り込みなどの手数料も安く抑えられるのが特長ですが、最近はネット銀行ごとの個性が強く表れてきているようです。 関連ニュース マイナス金利1カ月、兵庫県内金融機関は動向注視 預金とMRF お金は用途に応じて分散投資 三菱UFJが米でネット銀 ドル預金獲得狙う

 今では大手銀行もインターネット経由のサービスを提供しています。1日24時間、自分の好きなタイミングで振り込みや預金残高の照会などができ、こうした部分の差が少なくなっています。
 こうした中、ネット銀行は特色のあるサービスを打ち出しています。三菱東京UFJ銀行と携帯電話大手KDDI(au)が共同設立した「じぶん銀行」は口座の開設から振り込みなど全ての取引がスマートフォンアプリで完結できます。昨年5月からはau利用者を対象に、定期預金の金利を上乗せしたり、他銀行口座への振込手数料を無料にしたりしています。こうした動きを背景に昨年9月末の口座数は約180万と昨年3月末と比べて約18万増えました。
 大和証券グループ本社傘下の大和ネクスト銀行は、全国にある大和証券の店舗を銀行の窓口として使うことができます。お金を預けたり、資産運用相談をしたりするのは、面と向かって話す方がいいという人には魅力的でしょう。また大和証券にある証券投資の待機資金を、振替手数料なしで自動的に預金口座に移して普通預金の金利が付くようにするサービスも受けられます。
 ソニー銀行は外貨預金に強いとされます。取り扱っている通貨が12種類と多く、少額でも円預金から自動的に外貨に振り替えて、外貨預金に回すことが可能です。ほかにネット通販大手、楽天の子会社楽天銀行は、楽天の会員なら取引ごとに、ネットショッピングなどで使えるポイントが付きます。銀行口座があれば宝くじや競馬の馬券の購入などもできます。
 ネット銀行にも弱点はあるので、十分研究して利用しましょう。

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