証券コード 売買の間違い防げる利点
2015/05/20 16:11
株式の「証券コード」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。国内の証券取引所に上場している企業ごとの番号で、1300~9999を割り当てることになっています。この番号を使えば、売買の間違いを避けられたり、投資に必要な情報を簡単に絞り込んだりできるといった利点があります。
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上場企業には、紛らわしい社名も少なくありません。例えば、SUMCOとサムコ、日揮とニッキは読み方が同じです。また、ジャフコとジャムコ、セイコーホールディングスとセイノーホールディングスのように名前が似た銘柄もあります。
こうした会社の株の売買を、電話で証券会社に注文する際、証券コードを伝えれば間違いを防ぐことができます。
企業が開示した資料や株価情報などをインターネットで検索するときにも便利です。
また証券コードの数字を見るだけで、ある程度分かることが、いくつかあります。
まず、千の位の数字は業種の見当をつけるのに役立ちます。2000番台は食品、6000番台は機械、電気機器という具合です。ただ、最近は上場企業が多くなり過ぎて、こうした“法則”が当てはまらないケースも増えてきました。
さらに、下2桁が若い番号の会社は、その業種の有力企業である場合が多いようです。特に01の企業は「01銘柄」と呼ばれ、業種を代表する存在として投資の参考にする人もいます。
例えば、新日鉄住金は5401、日立製作所は6501、日本郵船は9101です。しかし、自動車業界1位のトヨタ自動車は7203です。番号が決められて数十年を経ている銘柄も多く、業界での現在の位置付けと一致するとは限りません。
上場廃止になった会社の証券コードは使われなくなりますが、その後、再上場して上場廃止前の番号が使われている場合もあります。