ネット取引 犯罪増、不審サイトに注意
2015/09/09 17:16
パソコンやスマートフォンの普及で、インターネットを使って銀行の振り込みや株式の売買などが簡単にできるようになりました。ただ、便利になった半面、新たな問題も生じています。
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ネットを悪用して他人のIDやパスワードを不正入手して、お金を引き出すといった犯罪が急増しているのです。被害を防ぐために、どんな点に気を付けるべきか、考えてみましょう。
銀行や証券会社などのサイトとそっくりの偽の画面をつくって利用者にIDやパスワードなどの個人情報を入力させるのが、フィッシング詐欺です。実在する銀行名などをかたったメールを送りつけて、フィッシング用のサイトに接続するよう誘導する例もあります。少しでも怪しいと思ったら、サイトにアクセスしたり、メールを開いたりしてはいけません。
金融機関には、本物のサイトと偽物の見分け方などを紹介しているところもありますので活用しましょう。
「ウイルス」を使う手口も目立っています。対策ソフトで感染の有無を定期的にチェックしましょう。パソコン全体の動きを制御する基本ソフト(OS)などを常に最新のものにして不正なアクセスに強い状態にしておくことも大切です。
パスワードは生年月日など特定されやすいものは避けましょう。また、定期的に変更することで被害を受ける危険を減らすことができます。
このほか、ネットカフェやホテルにある不特定多数の人が使えるパソコンを使った取引は避けましょう。入力した内容が記録されるように細工されていることもあるからです。
金融機関によっては、取引に使うパソコンをあらかじめ登録しておき、仮にパスワードを知られても別のパソコンからはアクセスができないようにするといったサービスも提供しています。
ネットを取り巻く環境は変化が早いので、最新の情報を手に入れる努力が必要です。