株式投資の格言 余裕資金で身近な銘柄を

2015/09/16 16:38

 今回は、株式投資をするときに役立ちそうな格言をみてみましょう。多くは株以外の投資にも当てはまるのではないでしょうか。くれぐれも「こんなはずではなかった」と悔やむことのないようにしたいものです。

 投資でまず大事なのは、無理をしないで、日々の生活が立ちゆくようにすることです。「命金には手を付けるな」という格言は、このことを端的に言い表したものです。
 投資は、当面使う予定がなく仮に投資で失ってもさほど困らない、余裕資金を充てるのが基本です。
 「絶対に損はできないぞ」という追い込まれた状況で売買をすれば冷静な判断ができず、本来なら避けられる失敗をすることになりかねません。
 さて、ソーシャルゲーム、シェールオイル、3Dプリンター。説明なしでいくつ分かるでしょうか。いずれも最近よく話題になる言葉ですが、注目度の高い商品やサービスを扱う会社が投資対象に適しているとは限りません。
 なじみのない分野の新商品などが登場しても、それが有望かどうかを判断しにくいでしょう。反対に、自分がよく使う物や仕事で知識の蓄積があるサービスを扱う企業のことは、よく分かるのではないでしょうか。
 このことを説いたのが「遠くのものは避けよ」です。投資は身近なものを対象にした方が、見込み違いが少ないということです。
 株を買った後はどうでしょう。「やはり投資をするのだから、たくさんもうけたい」と、がんばり過ぎてしまうこともあるでしょう。
 そんなときに思い出したいのが「休むも相場」です。売買を繰り返しているうちに、頭の中がカッカとして、大局観を失っていないか自分でチェックしましょう。
 手持ちの株が値下がりした際の心の備えも必要です。株価の反転待ちでひたすら耐えるという手もありますが、「見切り千両」という言い回しもあるのです。

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