預金とMRF お金は用途に応じて分散投資
2015/11/18 14:36
定期預金とMRF
冬のボーナスシーズンがやってきます。これから4回にわたってボーナスの運用について考えてみます。
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お金を運用するときに大切なのは、投資対象を分散させることです。投資には「卵を一つの籠に入れるな」という格言があります。一つの籠に全て入れていれば、落とすと全ての卵が割れてしまいます。しかし、いくつかの籠に分けておけば、割れずに済む卵もあるということです。
投資も同じで、どんな状況でもリスクを抑え、少しでも利益を確保するには、お金を集中させないことが大事です。
次に考えなければならないのは、何のためのお金かということです。すぐに必要なお金なら、換金性の高い商品に回すのが得策でしょう。しかし、将来のためのお金なら投資信託などでじっくり増やしていくことが必要で、お金の性格によって適した金融商品が違ってきます。
投資の安全性から考えると、元本が保証される預金が一番です。ただ、普通預金の金利は現在0.02%程度と非常に低く、しばらく使う予定がないお金なら定期預金を選ぶのがいいでしょう。
インターネット銀行や一部の地方銀行のインターネット支店では1年物で0.4%と、メガバンクの10倍以上の金利設定をしているところがあります。ボーナスシーズンは通常より高い「キャンペーン金利」を適用する銀行もありますから上手に利用しましょう。
長期間お金を預けられない場合は、証券会社のMRFも一つの選択肢になります。元本保証はありませんが、1円単位でいつでも出し入れ可能です。
MRFは、信用度の高い公社債などで運用する投資信託です。毎日決済をして運用益の全額が分配され、分配金は1カ月分をまとめて全額が自動的に再投資されます。今の利回りは預金金利とほぼ同水準ですが、運用次第では預金金利を上回ることもあります。