株の口座開設 ネットか対面か 利点比較を
2016/04/13 14:28
神戸新聞NEXT
株のことが少しずつ分かってきたら、いよいよ証券会社に口座を開設しましょう。口座がなければ株売買はできません。
まず、証券会社は二つに大別できます。一つはインターネット取引専業の証券会社、もう一つは対面取引、つまり電話などで営業担当者と話をしながら売買ができる総合証券会社です。
ネット証券の大きな利点は、何といっても手数料が安いことです。一方、総合証券は、投資対象などで悩んだ時に営業担当者に相談できます。初めて売買するのであれば、担当者から情報を得るというのも一つの方法ですが、人件費がかかるため、ネット証券と比べ手数料分だけ高くなってしまいます。投資スタイルや考え方に応じて証券会社を選びましょう。
では、口座を開設するまでの実際の流れをみましょう。
ネット証券も総合証券も手順はほぼ同じです。まずは電話やパソコンなどで証券会社の資料を請求します。送られてきた書類に必要事項を記入して返送すると、口座開設通知書が届きます。複数の証券会社に口座を開設することもできます。
総合証券では支店に出向いて開設する人も多いようです。書類を記入する際には、印鑑や本人確認のための身分証明書などが必要になるほか、マイナンバー制度の運用が始まり、番号提示も求められています。
株式の売買で面倒なのが税金です。利益が出た場合は確定申告が必要となりますが、書類の「特定口座の源泉徴収あり」を選んでおけば申告は不要です。
2014年から「少額投資非課税制度(NISA)」が始まりました。売却益などが非課税となりますが、これは別の機会に説明しましょう。
口座獲得に向けて証券会社の競争が激しくなっており、各社ともオンラインセミナーや支店での勉強会など、さまざまなサービスを提供しています。会社を選ぶ際には、そうした内容に注目してみてもいいでしょう。