株式欄の読み方 株価チェックし傾向つかむ
2016/04/27 14:54
神戸新聞NEXT
今回は新聞の株式欄の見方を取り上げます。小さな文字で企業名や数字が並び、とっつきにくいと感じるかもしれませんが、ポイントを押さえれば、役立つ情報をチェックするのに便利です。
多くの新聞には、大企業から新興企業まで、全国各地の市場で売買される、すべての企業の株価の動きが業種別に網羅されています。値動き全体の指標となる平均株価や簡単な解説記事を掲載している場合もあります。
通常、銘柄名に続いて6種類の数字が並んでいます。
左から、取引開始直後の株価である「始値(はじめね)」、その日最も高かった株価を示す「高値」、最も安かった株価を示す「安値」、取引終了時の株価である「終値(おわりね)」、前営業日の終値と比較した「前日比」、売買された株式数を合計した「出来高(できだか)」の順です。白抜き数字は原則、その年の一番の高値や安値だったことを表します。
「前日比」の数字には値上がりを示す「△」や、値下がりを示す「▼」などのマークが付いています。「0」は株価が変わらなかったことを示します。
投資に活用するためにまず、ニュースなどで関心を持った企業の日々の株価に注目して傾向をつかみましょう。同じ業種の企業も近くに載っているので業界全体の株価の動きも分かります。
業界として値上がり傾向が確認できれば、個別銘柄の売買で利益を得られる可能性が高いと言えます。好業績企業は株主への還元にも力を入れていることが多く、配当金収入も期待できます。
1株の価格は数百円から数十万円までばらばらで、それぞれ最低いくつの株数から取引できるかを表す「売買単位」が異なります。
売買単位は銘柄名の前に付いたアルファベットで分かりますが、表示法が新聞によって異なります。記号の説明欄を参照して、投資に最低限必要な資金を調べましょう。