株売買の注文 タイミングと価格、どちらか選択

2016/05/11 15:54

神戸新聞NEXT

 証券口座をつくり、投資したい会社が決まったならば、実際に証券会社に注文を出してみましょう。タイミングか価格か、いずれを重視するかで注文の仕方は異なりますが、基本的な流れは同じです。

 まず、証券口座に購入したい株式の価格に相当するお金を入金することが必要です。その上で、どの会社の株式を何株、どのような方法で買いたいかを決め注文します。
 タイミング重視の方法は「成り行き注文」と呼ばれ「今買いたい。今売りたい」というときに使います。注文を出せばほぼ確実に取引は成立しますが、想定していなかった価格で売買されることがあります。
 希望の価格で売買したいなら「指し値注文」か「逆指し値注文」を用います。例えば「千円まで上がったら売りたい。下がったら買いたい」というときは指し値注文、逆に「千円まで上がったら買いたい。下がったら売りたい」という場合は逆指し値注文になります。
 どちらも決めた価格で売買はできますが、相場動向によっては、いつまでも取引が成立しない、というリスクがあることを覚えておきましょう。
 注文はインターネット経由なら24時間いつでも出せますが、取引ができるのは証券取引所が開いている時間です。東京証券取引所なら午前9時から11時半までの前場と、午後0時半から3時の後場に限られます。
 後場終了後の注文は、翌営業日の注文として処理されます。海外市場の動向によっては、翌営業日の相場環境が全く変わってしまうことがあります。成り行き注文を出す場合は注意が必要です。
 お金の受け渡しは取引成立日を含めて4営業日目に行います。購入時には株式代金と売買委託手数料が口座から引かれ、売却時は株式代金から売買委託手数料を引いた金額が振り込まれます。証券会社の中には、このほかに口座管理料がかかるところもありますので確認しておきましょう。

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