大型株と中小型株 企業の規模に応じて分類
2016/06/22 15:25
株を買う時は、何を基準に、どの業界のどこの企業(銘柄)を選べばいいのでしょうか。
「有名で大きな会社なら安心だ」という人もいれば、「中小企業の方が大きく値上がりするかもしれない」などと考え方はさまざまだと思います。企業の規模などに応じて株式はいくつかの種類に分類できます。
東京証券取引所は、市場1部の銘柄について時価総額と流動性が高い上位100社を「大型株」、大型株に次いで時価総額と流動性が高い上位400社を「中型株」と決めています。この二つに含まれない銘柄は「小型株」と呼ばれます。
大型株は流通している株式数が比較的多く、売買も活発なため、あまり大きな値動きにならない傾向があるようです。中小型株に比べて経営が安定している企業も多く、長期投資向けという人もいます。ファーストリテイリングやソフトバンクグループ、KDDIなどが代表的な銘柄です。
一方、流通する株式数が少ない中小型株は、ちょっとしたニュースでも株価が大きく動くケースが多いようです。また売りたい時に売れないなどのリスクもあると言われています。
マザーズやジャスダックなど新興市場に上場している株は「新興株」といいます。成長性が高く、株価が大きく値上がりする可能性がある半面、急落するリスクもあるので注意が必要です。東証2部や新興市場には、大型株や中小型株といった分類はありません。
では、業種はいくつあるかご存じでしょうか。業種とは、企業が属する業界別にグループ分けをしたものです。東証1部の全企業を対象にした東証株価指数(TOPIX)では、「水産・農林業」や「建設業」「小売業」「銀行業」など全部で33業種に分類されています。
ニュースで全面安とか全面高という時は、この33業種全てが安く、または高くなっている状態を言います。