アクティブ型投資信託 積極的に利益追求し運用

2017/05/24 14:36

神戸新聞NEXT

 現在販売されている投資信託の大半は、アクティブ型と呼ばれる投資信託です。今回はこのアクティブ型投資信託について、特徴や何を基準に選べばいいかを考えて見ましょう。 関連ニュース 30歳目前、貯金なし はじめての投資生活…始まる? 投資信託の歴史 規制緩和で商品が多様化 毎月分配型 長期的な資産形成に課題

 アクティブ型は、ファンドマネジャーと呼ばれる資産運用のプロが経済や企業分析に基づいて投資対象を選び、運用する投資信託です。株価指数などに連動するように運用するインデックス型と違い、指数以上の利益を出すことを目指して運用されます。
 市場動向に合わせて頻繁に売買したり、投資対象の調査や分析に手間暇がかかったりするため費用がかかります。そのため、運用・管理費用である信託報酬はインデックス型よりも高めに設定されています。
 投資対象は国内外の株式や債券、原油などさまざまです。大型株あるいは中小型株だけに投資するものや、業績や保有資産からみた会社の価値が株価よりも高い銘柄を対象にした商品もあります。最近注目されている人工知能(AI)やロボットに関連した会社に投資するなど、テーマを設定した商品も販売されています。
 リスクは商品により異なり、より多くの利益を追求して運用している商品はリスクも高くなります。何を目的とした投資なのかを考えて、自分が許容できるリスクの範囲内で選択することが大切です。
 各投資信託には、運用方針やリスク、手数料などについて記された投資信託説明書があります。購入する前に、自分の目的にあった投資信託かどうかを確認しておきましょう。
 利益を追求するアクティブ型といっても、必ず成果が出るわけではありません。相場動向によっては損失が膨らむ場合もあります。既に販売されている投資信託ならば、過去の実績を調べておくことも大切です。将来の運用の保証にはなりませんが、商品選択の際に参考になるはずです。

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ