身を切るような寒さに包まれた、始発間もない駅前。足早に通り過ぎる通勤通学客に向かい、候補者とそのスタッフたちが懸命に顔を名前を売る。人の集まりやすい駅、バスターミナルなどでの街頭演説は、多くの有権者に直接アピールできる重要な場となっている。
朝録
(25)エドヒガンの森 川西市
朝日を受け、薄紅の花が青空に映える。桜の野生種エドヒガン260本の大群落が、兵庫県川西市水明台1の猪名川沿い約7㌶に広がる。ここは数年前まで、常緑樹やササに覆われた暗い森だった。光を求めるエドヒガンは背を伸ばし、顔を出せた所で辛うじて花を咲かせていた。この窮地を救ったのが、地元住民でつくる「渓(たに)のサクラを守る会」だった。2008年から間伐に励み、遊歩道を整備した。