頭上の道、見えない記念物…長田・丸山“珍五景”

2018/11/09 00:20

半分、地中

 すり鉢状の急斜面に民家がびっしりと並ぶ長田区北部の丸山地区。まちを歩いていると「えっ?」と思う風景や「何コレ?」と思うものに遭遇する。その中から厳選した五つのポイント“珍五景”を紹介する。(石川 翠) 関連ニュース 奈良のシカ、過去最多1465頭 けが増、訪日客に注意喚起 釧路メガソーラーに危機感 文化庁、事業者へ罰則言及 メガソーラー中止応じず 釧路湿原、大阪の会社見解

■屋根の上を歩けそう
 丸山の“絶景”ポイントの一つ。何と! 2階建ての屋根と道路が同じ位置に。急斜面に沿って7層、8層にも民家が並ぶ丸山の地形ならではだが、「屋根の上を歩けそう」
■見えない記念物
 六甲山の形成につながった「丸山衝上断層」(明泉寺町3)。市の説明書きによると、1億9千万年前の花こう岩が3千万~100万年前の層の上に突き上げられていることから、六甲山が隆起したことを示す貴重な断層とされる。国の天然記念物として指定されたが、石垣での補強や木々で覆われてよく見えない。
■滝?
 苅藻川に架かる橋の名前に足を止めた。「滝見橋」(明泉寺町3)。橋上からのぞき込むと滝っぽい人工の砂防堤防があるだけ。地元の人に尋ねると、昔は本物の滝があり、滝見橋とネーミングされたとか。河川の改修しに伴い、現在の状態になったという。
■ひっそりと観音さま
 地区名の由来となった東丸山町の丸い山。その山頂付近に、この地域を開発した会社と自治会によって建立された「丸山観音」がある。「最近では登る人も随分少なくなりました」と地元関係者。現在は頂上にあるNHKの電波塔の管理で立ち入る人がいるくらいだそう。
■半分、地中
 厳密には丸山地区に隣接する長田天神町にある送電鉄塔。よく目を凝らしてください。別の鉄塔から伸びてきた送電線が、この鉄塔で真下へ。実は、ここから先が地下に潜る、珍しい鉄塔という。

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