シニアサポートで活躍、地域に愛される「看板娘」 板宿北専売所の琴町さん

2018/11/18 05:30

「看板娘」として地域に愛される小見山敬司所長(左)の長女、琴町さん(中央)=板宿北専売所

 高齢者世帯の暮らしを支援する「シニアサポート てつだい隊」を続けて5年目の板宿北専売所(神戸市長田区庄山町3)には、地域に愛される「看板娘」がいる。 関連ニュース 加害教員、悪意否定「驚く顔見たかった」 神戸・教員間暴行 子ヒツジすくすく 春までに50匹も生まれるよ 神戸港、寄港キャンセル相次ぐ 「クイーン・エリザベス」も中止

 小見山敬司所長(48)の長女、琴町(こまち)さん(9)=板宿小4年。同専売所でゆりかごに揺られながら育てられた琴町さん。幼稚園時代は近くの読者への夕刊配達も担った。
 小学生になって「てつだい隊」として活動し、室内の掃除や庭の手入れ、買い物などに精を出した。利用する高齢者らは「琴町ちゃんが来てくれるだけでうれしい」と大喜び。琴町さんに菓子をあげるため、同専売所を訪れる人もいる。
 同専売所の近くで洋服店を経営する女性(61)は、琴町さんが2歳の頃からおんぶしたり、寝かしつけたりと世話をしてきた。「素直で良い子。わが子みたい」と目を細める。
 長男の敬弘さん(19)や次男の正敬さん(17)も「てつだい隊」として活躍し、読者らと絆を深めてきた。「地域に育ててもらった。恩返しをしないと」と小見山所長。(村上晃宏)

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