お好み焼きで自由研究 地元で食べ歩き、マップ作成 長田の小学生

2018/12/09 05:30

自作のお好みマップを手にする渡辺竣哉君=神戸市長田区腕塚町6

 「長田マンスリー 下町余情」に1通のメールが届いた。「新長田のお好み焼きを食べ歩き、マップを作りました」。送信元は神戸市長田区の駒ケ林小5年生の渡辺竣哉君(11)。巡ったお店は13店舗に上り、夏休みの自由研究にしたという。早速、その成果を聞こうと渡辺君を直撃した。(吉田みなみ) 関連ニュース 神戸で4人死亡、42人感染 新型コロナ 40代男性、コロナで相次ぎ死亡 重篤な基礎疾患なし 神戸で新たに6人死亡、33人感染 新型コロナ

 昨年8月、こなもん好きの父親に「来年はお好み焼きを自由研究にしよう」と誘われたことがきっかけだった。週末を利用して父母や弟と一緒に食べ歩き、店長さんに話を聞いた。「最初は1日に2店回ったこともあったけど、おなかが苦しいから1日1店になった」と苦笑する。
 創業年や使っているソースの種類、おすすめのメニューなどのほか、阪神・淡路大震災についても調査した。渡辺君は「区画整理で移転した店や、使っていたソース店がつぶれ、似た他のソースを探すのに苦労したことなど、学校では聞けない話も聞けた」。徐々に舌も肥え、「どこのソースを使っているか分かるようになったよ」と得意げに語る。
 調査結果は、その日のうちにパソコンでメモにし、後日模造紙に、店の外観の写真を貼ったり、取材した内容や地図をまとめたりした。渡辺君は「話を聞いて回ったことで、自分の意見や感想をうまく言えるようになった。今回協力してもらったお店は、お礼を兼ねてマップを持っていきたい。行ってない店も回ってみたいな」と話した。

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