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交通事故で瀕死の重傷だった野良猫、何度も手術を受けて生還、猫好きカップルのもとで「おうち」を見つけた
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交通事故で瀕死の重傷だった野良猫、何度も手術を受けて生還、猫好きカップルのもとで「おうち」を見つけた

■事故に遭って瀕死の重傷に

ぶん太くん(オス、年齢2歳1か月)は、2019年8月頃、道路で車にひかれてしまい、瀕死の重体だったが、通りかかった男性に保護された。助けてくれた男性は、近くで保護猫活動も行っている動物病院にぶん太くんを託したという。

ぶん太くんは、緊急手術を受け、さらに何度か手術を繰り返して回復。人間にも慣れてきたので新しい家族を探すことになった。

■とぼけた顔の可愛い猫

東京都に住む荒井さんは現在婚約中の男性と同棲していた。お互い付き合う前から猫が大好きで、二人とも小さい頃からずっと猫と一緒に暮らしてきた。付き合ってからも、「いずれは猫を飼いたいね」といつも話していたという。

同棲し始めて家も手狭になってきたので、それを期にペット可の住まいを探し、本格的に猫を迎える準備を始めた。

何回か保護猫の譲渡会に参加したり、サイトからお見合いの申し込みをしたりしたが、あまり良い団体とは巡り会えなかった。『未婚の同棲カップル』というだけで話も聞いてもらえなかったこともあった。
「猫を物のように扱うような団体もあって、保護猫団体そのものに不信感やいらだちを抱いていました。いつしか保護猫を引き取るのは無理なのだろうと半ばあきらめていました」

そんな時、パートナーが『この子、おとぼけ顔ですごく可愛いね』と、譲渡サイトに掲載されていたぶん太くんの写真を見せてくれた。荒井さんは、内心はまた嫌な思いをしてしまうのでは、とあまり気乗りはしなかった。

■未婚の同棲カップルだが

パートナーが「会いに行ってみよう」と言うのでお見合いを申し込み、2020年3月、お見合いをしたが、初対面の時には荒井さんが一目惚れしてしまったという。
「事故のことや手術のことなどがサイトに掲載してあったのですが、会う前は最後まで面倒を見られるだろうかということをはじめ、不安もたくさんありました。でも、ダンボールからひょっこり顔を出し、目を丸くして私たちを見つめるぶん太と目が合った瞬間に、その不安はどこかへ吹き飛んでいきました」

荒井さんは、もう一度ぶん太くんの生い立ちや現在の体調などをくわしく教えてもらった。
「抱っこもさせてもらったときに、この子と暮らしたいと強く思いました。『未婚の同棲カップル』だから、またダメだと言われるかもしれないと思いました。数日後、私たちが選ばれたと連絡があったのですが、これまで苦労した経緯もあったので本当に嬉しく思いました」

一切偏見を持たず、きちんと向き合って接してくれた団体の人たちにも感謝の気持ちでいっぱいになったという。

■3日目、突然甘えん坊に

ぶん太くんは、保護当時はあまり人慣れしておらず、顔つきも野生の猫のようだった。しかし、団体の人がよくケアしてくれたおかげで人間にも慣れたようだった。トライアル開始の日、団体の人がぶん太くんを連れてきてくれた。荒井さんは、ぶん太くんをケージに入れたが、怯えた様子で、隅のほうで小さくなってうずくまっていた。翌日もあまりごはんを食べず、緊張しているようだった。
「3日目、突然ぶん太が心を開いて、そこからは大の甘えん坊に。お腹を出してゴロゴロすりすりとし出したので、混乱しつつも本当に嬉しかったです。その日の夜から私とパートナーが寝ているベッドに潜り込み、毎日みんなで一緒に寝るようにもなりました」

事故で瀕死状態だったが、大手術を乗り越えて回復したぶん太くん。荒井さんたちは、なんて強い子なのだと感心していた。そんな時にたまたま俳優の菅原文太をテレビで見て、男らしくて呼びやすい名前だし、これからも強く育ってほしいという願いをこめてぶん太くんと名付けたそうだ。

のんびり、マイペースな性格のぶん太くん。
「本当にのんびりしているので、後から迎えたチャンクが走り回るのを追いかけても、追いつけずに転がる姿が愛くるしいです」

暑い日も寒い日もベランダをパトロールしたり日向ぼっこしたりするのが日課になっている。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

2021/9/3
 

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