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「骨軟骨異形症」が元で視神経が圧迫されたり、また自力で排便排尿もできないというなつちゃん(提供写真)
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「骨軟骨異形症」が元で視神経が圧迫されたり、また自力で排便排尿もできないというなつちゃん(提供写真)

「【速報】なつが! 6年間 寝たきりのなつが お座布団に爪をかけて 立ち上がりました!」

障がいを持ち、寝たきりの状態だった愛猫なつちゃんが立ち上がったとツイッターに投稿した飼い主の「natsu」(@natsu29001755)さん。そんななつちゃんの頑張りに感激した人たちからたくさんのコメントが殺到しました。

「なつちゃんも奇跡と努力で立ち上がったのですね~」
「猫たちにはいつも教えられますね。
僕らも生きることに背を向けちゃいかんと思います。すごいぞなつちゃん」
「なつちゃんの生きたいという生命力を感じます 良い方向に向かってほしいです」
「スゴい おめでとう」
「おー!クララが立ったですね」
「主さんに伝えたいんやろな…まだまだ一緒におりたいって。
これこそ言葉はいらん態度でしめすやな」
「6年も寝て居たのですか?奇跡が起きたみたい頑張れ、、なつちゃん」
「少しづつゆっくり自分のペースで!!」

なつちゃんは、6歳5カ月の女の子。飼い主のnatsuさんが保護された猫です。保護当時から、骨軟骨異形症候群という軟骨や骨に異常が起きる病気を持っています。これまで自由に足を動かすことができず寝たきりの状態だったといいます。6年ぶりに自分の足で立ち上がったというなつちゃんについて、natsuさんにお話を伺いました。

■突然、家の前に現われた子猫 後ろ足を引きずっていた 捨て猫か

なつちゃんとの出会いは、なつちゃんが生後1カ月くらいのときのこと。natsuさんが洗濯物を干そうと自宅の外に出ると、物陰からすごいけんまくで威嚇しながら子猫が現われました。それがなつちゃんでした。natsuさんはなつちゃんの後ろ足が動いていないことに気付き、保護をしようと近付きましたが、隠れてしまいその日は捕獲を断念。翌朝、再び自宅の外に出てみると、投げ捨てられたレジ袋の上で冷たくなって動けないなつちゃんを見つけ、すぐに動物病院に連れて行ったといいます。

「保護当時 後ろ足を引きずっているのに毛の擦れた感じなど一切なく毛並みも美しい子猫でした。少し離れたところに空気穴を開け、タオルの入った段ボールがありましたから、おそらく我が家に遺棄されたのだと思います」

当時は病院を何軒も回り、ようやくたどり着いた病院で「骨軟骨異形成症候群」と診断されました。

「素人が見ても後ろ足は奇形、成長不良だとすぐ分かりました。ただ我が家にやってきたときは動かなかったのは後ろ足だけだったので、動き回ることはできたのですが…どんどん病状が進行してしまい、鼻が団子状に腫れ上がりペシャンコに。さらに、耳は縮れ、前足も曲がり始めました。背骨も湾曲し、尻尾の付け根も折れています。成長も遅く6カ月でやっと体重が400グラムになり、今は2キロに少し足りないくらいです」

■「骨軟骨異形成症」と診断 視神経の圧迫、自力で排便排尿もできず

「骨軟骨異形成症候群」は、主にスコティッシュ・フォールドに発症する遺伝性の病気だといわれていますが、なつちゃんは雑種。獣医師からは「混血している可能性はある」と言われたそうです。さらに「同じ病気を何件か見た中で一番重い病状」とも。

「骨軟骨異形症候群が元で視神経が圧迫されたり、また腎臓や内臓の動きが弱く、自力で排便排尿もできません。それに鼻はぺちゃんこなので、息ができず基本口呼吸です。ご飯も自力では食べられず、決められたカリカリを一粒ずつ口に運んであげています。お水は膝に抱き上げ、器を傾けて飲ませています」

介護が必要ななつちゃんですが、natsuさんにとってかけがえのない存在だといいます。

「なつは目がまんまるで、ぺちゃんこの鼻やチリチリの耳…私にとっては全部がかわいくて、愛おしい存在。そして、相棒なんです。いろいろ悩んでいた時期にやって来てくれたなつ。私がなつに夢中になっているうちに悩みが『なんとかなるさ』と思えるようになって。なつをハグして眠ると、幸せと思いながら眠れるようになれました。なつと出会わなければ私は生きていないです」

■「ビャーン!」と普段と違う声で鳴いた愛猫 振り返ると立ち上がっていた

なつちゃんが立ったのは、natsuさんが他の同居猫たちのご飯を食べさせていたときのこと。突然、「ビャーン!」と普段と違う声で鳴いたというなつちゃん。natsuさんが驚いて振り返ると 立ち上がっていたといいます。

「本当に驚きました…すぐ隣の部屋にいる息子を呼ぶと、走って来ました。『なつが立ったよ!自分で!』と言いましたが、最初息子は信じてくれませんでしたが。それから、5分くらいでしょうか。また立ち上がりました。手足もくねくね曲がっていますから、支えなければすぐ倒れます。支えましたが、悲鳴をあげるのですぐ寝かせました」

そこで、natsuさんはなつちゃんが立ったことをフォロワーさんたちに報告しようとツイート。たくさんの人から応援と喜びのコメントなどが多数寄せられ、「驚くほどの数の皆さまから、応援いただいていたことを知り、感謝の気持ちでいっぱいです」と話してくれました。

なつちゃんは立ったあと疲れて寝てしまいましたが、起きた際に発熱しました。病院に連れて行ったところ、立ち上がったことと発熱との関連性は分からなかったとのこと。ただ、翌朝熱も下がり、今はいつも通りの生活を送っているそうです。

なぜ、なつちゃんが立ち上がったのか。それは誰も分かりませんが、きっとnatsuさんに立っているところを見せて喜ばせたかったのでしょう。

   ◇   ◇

なつちゃんをはじめ、18匹ほどの猫を飼われているというnatsuさん。なつちゃんから離れないで一緒にいる猫がいるとか。「こなつといいます。あまりにもなつにべったりなので、小さいなつ、こなつと名付けました」と言います。

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)

2021/10/9
 

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