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家に来て2ヶ月経った頃。だいぶなれてきた。
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家に来て2ヶ月経った頃。だいぶなれてきた。

■なかなか里親が決まらない子猫

岳太郎くん(通称ガッタローくん、オス・1歳半)は、野良猫が産んだ子猫だったが、交通量の多い車道にちょこちょこ出てくるようになったため、2020年8月21日、ボランティアが兄弟と一緒に保護した。生後3カ月くらいだった。母猫は子猫を取り上げられるとすぐに発情期がやってくるためTNRしたという。

マロンちゃん(メス・1歳5カ月)はボランティアが保健所から依頼されてTNRした現場にいた子猫だった。7月30日に兄弟と一緒に保護された。生後2カ月くらいだった。

静岡県に住む野田さんは小学生の頃、捨て猫を拾って飼っていた。猫の可愛らしさが忘れられず、大人になってもいつか猫と暮らしたいと思っていたが、夫はあまり乗り気ではなかった。

「実現しないかもしれないと思いましたが、日頃から譲渡サイトを見るようになりました。やがて、『にこまめち猫部』さんのところにいたガッタローを見つけ、大きな瞳のきれいな猫だなあと思い、気になってブログもチェックし始めたんです」

他の子猫はどんどん里親が決まっていくのに、岳太郎くんはなかなか里親が決まらず、ずっとにこまめち猫部にいた。野田さんは家族みんなの休みが揃った日、「猫に会いに行こう」と提案。10月11日、家族で会いに行った。

■初めての多頭飼い

ガッタローくんはビビリで、目も合わせてくれなかった。近づくこともなでることもできず、野田さんは「想像していた猫との暮らしは難しいかも…」と思った。一方、マロンちゃんは好奇心旺盛で、ちょっと慣れるとおもちゃに反応して遊びに来てくれて、かわいかったという。

「ガッタローとマロンは、猫風邪をひいていたので他の子と一緒にできなかったそうです。2匹はとても仲良しで、できたら2匹一緒に譲渡したいと言われました。でも、私は多頭飼いの経験がなく、自信がありませんでした」

帰路、車の中で「やっぱり2匹は難しいかもしれない」と言うと、中学生の息子はがっかり。しかし、夕食の席で夫が「2匹とも飼おう」と言い出し、事態が急展開。夜遅くだったがボランティアに電話すると、快諾してくれた。野田さんは嬉しさのあまり、その夜はあまり眠れなかったという。

翌日、野田さんは半休を取得して2匹を迎えに行った。 家に連れ帰ると、2匹とも最初はシャーシャー威嚇して狭いところに入り、ずっと隠れていたという。テレビ台の裏など埃の多い隙間に入ってしまったため、埃が目に入り、猫風邪による結膜炎が悪化して目が腫れてしまった。

「うちに来て早々動物病院に行くことに…すばしっこく逃げてしまうのでなかなか抱っこもできず、2匹を連れて行くのは大変でした」

目薬を入れたり薬を飲ませたりするのも一苦労だったが、2週間もするとなんとか目も良くなり、そのころから少しずつ距離が近くなってきた。今ではスリスリ、ゴロゴロの甘えん坊に変身したという。

野田家は家族みんな登山が大好き。大好きな長野県の安曇野のゆるキャラ「安曇ガッタロー」さんにちなんで岳太郎という名前にした。背中の柄は富士山のようだと思っている。マロンちゃんは、秋に野田家の仲間になったことと、体が栗色なので、響きのかわいさも気に入って「マロン」にしたそうだ。

■可愛くて仕方ない

岳太郎くんは穏やかで優しい子だ。ジャンプして棚に登り切れないでずるっと落ちたりするどんくさいところもある。いつもだいたい寝そべっている。かたやマロンちゃんは活発で勝気な子。岳太郎くんにケンカを売りまくって、いつも戦いごっこをしかけている。ひも遊びが大好きで、暇さえあれば「遊んで」と持ってくる。

2匹が仲間入りして、野田家は毎日が明るくなった。共働きなので、一人っ子の中学生の息子は帰宅しても一人だったが、今はひとりぼっちじゃないことがとても嬉しいようだという。

岳太郎くんとマロンちゃんは、窓辺で家族が帰ってくるのを待っていたり、朝は枕元に起こしに来たりする。

「ガッタローとマロンのおかげで本当に毎日優しい気持ちになれます。かわいいなぁって何度言ったか分からないくらい。これからも元気で一緒に過ごす時間を大事にしたいと思っています」

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

2021/10/19
 

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