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元神戸製鋼のラガーマン南條賢太さん(右)と息子の幹英さん(エップヤーン提供)
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元神戸製鋼のラガーマン南條賢太さん(右)と息子の幹英さん(エップヤーン提供)

 「自分たちの体型に合うTシャツが少ない」ーー「モノづくりのまち」「ラグビーのまち」として知られる大阪府東大阪市にあるニット糸メーカーがラガーマンたちの悩みを解消する一品を開発しました。

■ラガーマンの悩み「首が太く襟が窮屈」

 エップヤーン(本社、東大阪市)はニット製品の型崩れを防ぐゼロトルク撚糸という技術を使った工業用ニット糸のメーカー。取引先には国内外の大手アパレルメーカーが名を連ねます。運営するTシャツブランド「東大阪繊維研究所」の直営店には、花園ラグビー場のお膝元という土地柄もあって、現役やOBのラガーマンたちがたびたび訪れます。

 同社代表の筒井利彦さんはラガーマンたちと交流する中で、「胸や腕の太さに合わせてTシャツを選ぶと丈が長くなる」という不満の声を知ります。中には首が太く襟が窮屈なため「Tシャツの襟は引っ張って伸ばしてから着る」という人もいました。

 筒井代表は筋肉量の多い体型に合わせたTシャツ作りを思い立ちます。「ラグビーの聖地に本社を置く私たちこそ、ラガーマンたちの不満を解消しなければいけない!」。これまで何度か店を訪れていた元神戸製鋼のラガーマン、南條賢太さんに相談を持ちかけます。「一緒にTシャツを作りませんか」。

■元神戸製鋼ラガーマン「ほれ込んだ」

 南條さんは神戸製鋼で2度の日本選手権優勝後、プロ契約選手となり、2010年に引退。現在は出身地でもある東大阪市で小学生らにラグビーの楽しさを伝える活動を続けています。

 ラグビーと東大阪のモノづくりをつなぎたいと夢を描いていた南條さんは、筒井代表からの相談を二つ返事で引き受けました。「コロナ禍で不自由も多い中、つながることで力になるんだということを子どもたちにも伝えたかった」と熱く語ります。

 ラガーマンのためのTシャツ作りは、身長180cm、体重100kgという南條さんの鍛え上げられた体型を細かく採寸するところからスタート。試作と試着をくり返し、動きやすさとシルエット、肌触りよく丈夫な生地という3つの課題をクリアしました。

 喉元はデザインを正円に近づけることで、首の収まるスペースが広がり、ゆとりが生まれました。着丈は「長すぎず短すぎない絶妙な丈に調整しました。お腹が少し出てきたなという人は『痩せ見え』し、標準体型の人が着たときにはリラックス感が出ます」。生地は超長綿と呼ばれる上質な素材を使用。「10オンスの厚さながら、伸縮性があって肌触りも柔らかなコットン生地を作り上げました。何度洗濯してもビクともしません」。

 筒井代表は「ラガーマンのために作ったつもりが、男女問わず、誰もがカッコよくなれるTシャツができました」と胸を張ります。

 完成品を試着した南條さんに着心地を尋ねると、ひと言ずつかみしめながら「本当に、素直に、最高の出来です」。

 「楽に動けるし、締め付けもありません。首まわりもキレイに立ち、だらしなく見えないので、スーツの中にも合わせられます。東大阪にこんなTシャツを作る人がいるんだとほれ込んでしまいました」(南條さん)

 今回のTシャツは架空のラグビーチーム「東大阪ユナイテッド」のチームグッズというストーリー性も持たせ、同チームのエンブレムデザインまで作成したという凝りようです。

 現在、商品化に向けてクラウドファンディングを行なっています。南條さんモデルのTシャツは黒、ボーダー(アッシュグレー&ネイビー)の2色展開。男女兼用でサイズはSS、S、M、L、2L、3L、4Lの7段階。価格は12月15日までの申し込みで8360円(税込)~。商品は2022年4月に手元に届く予定。クラファン終了後、一般販売も開始予定。

 実店舗「東大阪繊維研究所 works & store」でサンプル商品を展示中。他モデルTシャツの店頭販売もあり。

▽東大阪繊維研究所 works & store(大阪府東大阪市菱江2-3-32、電話072-968-8615)。

▽クラウドファンディング「南條賢太をカッコよく魅せるTシャツ!ラガーマン視点から生まれたTシャツの多様性」

(まいどなニュース・金井 かおる)

2021/11/9
 

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