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公立小学校も選ぶ時代」と考える保護者も増えています(Sergio Yoneda/stock.adobe.com)
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公立小学校も選ぶ時代」と考える保護者も増えています(Sergio Yoneda/stock.adobe.com)

「公立小学校でも今はどこがいいか選んで入れる時代」…。私よりずっと若いママが真剣な顔をして言いました。彼女は以前から近隣の公立小学校「公開授業」や「運動会」の予定を把握しており、子連れで見学するそうです。「越境する」という言葉があるように、子どもを別の区域の小学校に通わす親は昔からいました。最近は進学する公立小学校を選択できる「学校選択制」を導入している地域も少なくありません。最近の保護者たちは子どもたちの小学校をどのように選択したのか、声をまとめてみました。

■「公立小学校は地元が一番!」という親たち

▽徒歩で通える、近所の子と毎日遊べる、それが一番(Nさん)

▽私立小学校受験なら選んで当然だが、公立小学校を選抜したって仕方ない。公立は先生の異動も多いし、評判を鵜呑みにしても次の年は校長も替わって雰囲気が全く違ってしまうことも多いから(Tさん)

▽震災とか考えても、家から近いのが一番安心。地元の人たちの目もあるし、安全性を考慮するなら近くの学校(Fさん)

▽名門公立小学校だろうが、どこでも学級崩壊やイジメの問題がないとは言えない。評判いいからって遠くの小学校に通ったところで、クラスごとにそれなりにトラブルなんてあるはずだし、担任によっても違うわけだから、越境する意味がないと思う(Oさん)

   ◇   ◇

…居住地の学区域にある公立小学校に進んだママたちの意見です。最も多かったのは「近いから安心、友だちと遊ぶ約束もしやすい」という意見。小学生の子どもにとって、学校で勉強することと同じくらい大事なのが「友だちとの関わり」です。

区域の小学校なら、放課後遊ぶ約束もいつでもできる。地元に友だちができる、地域の人に見守られている、「住むところと結びついて育つ」ことのメリットが大きいようです。

もうひとつ多かったのが「公立は先生が頻繁に異動する」つまり熱心な先生が多く評判が良かったとしても「それがずっと続くとは限らない」という意見です。だから、公立小学校は「選ぶ意味がない」というのも一理ありますね。

■「PTA問題」を気にした親たち

▽公立小学校は教師がけっこう替わるから評判はあまり気にしなかった。でもPTAは別!ガッツリ保護者の活動が多い学校、PTA役員や係決めが大変なところは勘弁、というわけで、近隣で共働き家庭がほとんど、PTA活動も最低限のところを選びました(Wさん)

▽学区域の学校は「全員が毎年係をやる」「6年間で2回PTA役員または委員をやる」のが決まりだし、会合も平日昼間が多く、共働きの先輩ママが「断れない雰囲気でもう大変」とこぼしていた。私は隣の区域ですが、学校内に放課後教室(学童のようなもの)があり、PTAも基本はボランティア、委員は6年間で1回だけ、会合も土曜授業の日の午前中と決まっているところにしました(Eさん)

   ◇   ◇

…PTA問題は常に共働き家庭のママにとっては大きなポイントです。「月2回も平日休めない!」だから他の公立小学校を選ぶしかなかった、という消去法的な考えで学区域外の学校を選んだ人も実際に多いのです。

■「中学受験」を意識する親たち

▽同じ学区域の学校でも、かなり授業内容や通っている親の意識に差があると感じました。わざわざ越境させたのは、半数以上が中学受験する公立小学校。みんな塾に通うのが普通だし、子どもも自然と「私も受験する、塾行きたい」って流れになりました(Hさん)

▽教師が違う。7割近くが受験する公立小学校に入れたが、中学受験に対しての理解がある。1月後半にインフル流行だしたら、休む子も続出だったらしいが(いいか悪いかは別にして)「毎年こんな感じ」といった雰囲気。面談でも学校の勉強をバカにするような態度をとったらダメだけど、親子で目標がハッキリしているなら頑張って下さいね、という内容。区域の学校では受験するなんて言うと疎外感思いっきりあるらしいんで、中学受験を決めているなら、受験率の高い公立小学校を選ぶことも選択肢のひとつだと思う(Eさん)

▽うちの小学校は中学受験する子はクラスに1人か2人、あのウチって教育ママだよ、みたいに噂されたり、かわいそうとか言われた。担任も中学受験に対してあまり良い印象はないらしく、面談でも皮肉を言われた。子どもも「受験するって周りに言わないで」と言い出すし、春休みにみんなで遊びに行く話が出たときも「最初からあなたはどうせ塾でしょ、と言われちゃった」と…。少し遠いが受験する子が多い小学校にしておけばよかったなと思った(Uさん)

   ◇   ◇

…最初から中学受験を視野に入れている場合、公立小学校でも「受験する子が多い」ところを選ぶ親は多いですね。学校側の対処が慣れている、周囲も受験するので周りから浮かない、子どもも塾に通うのが普通だから違和感がない、この辺がポイントのようです。

■「小学校を選んでから居住地を決める」人たちも

▽一般的な話だけど、名門公立小学校と言われるような学校がある地域は、地価が高い=年収が高い人たちが多く、総じて教育熱心な親が多い。反感覚悟で言えば、やっぱり環境が悪いところはどうしても学校も荒れやすいのは事実だと思う。年収が高い人が住んでる場所がいい、というよりも、いわゆる「あの辺って微妙だよね」って地域、住環境としても良くない=学校の質も良くない、という部分はあると思う。(Mさん)

▽長男の時、とある地域に住んでいましたが、とにかく親の態度がひどい。参観日に短パンキャミソールでガム食べながら見てるとか、先生から連絡あっても呼び出しに応じないとか。別の理由があって引っ越ししたのが、いわゆる文教地域。親が子どもの教育に熱心で関心が強い。どちらでもトラブルはあったけど、やはり次男の小学校の方が保護者会も毎回ほとんどの親が出席していて情報交換も活発、学校の対応も毅然としていた。(Aさん)

   ◇   ◇

この手の話も、今になって取り沙汰されているわけでもなく、かなり前から言われていることです。地域性と環境は一致していることも多く、落ち着いた文教地域が好まれるのも事実です。

今では、良いと言われる公立小学校を視野に入れて、住む場所を決める親も決して少なくありません。例えば、東京都千代田区・中央区・文京区といった地域は昔から「教育熱心な親が多い」「受験する子が多い」と文教地域として周知されており、わざわざ、この地域に引っ越す親もいます。

とはいえ、最近の地域事情は昔と違います。例えば足立区といえば昔はあまり良いイメージがなかったのですが、再開発された北千住は中学受験する率も高く、地元の小学校も先進的な教育を推進して高い評価を得ています。埼玉の浦和(旧浦和市)は公立小学校もレベルが高く、東大合格者数上位の県立浦和高等学校があるため、人気も高い地域です。

■わが子が6年通う小学校だからこそ

▽子どもが6年間も通うのが小学校です。電車で1時間もかけて、とか、私立小学校にお受験しようまではいかなくても、近隣の中から少しでもウチの子にあった学校、親がやりやすい学校を選ぶのは、ある意味、親としては当たり前のような気がします。さらに言えば、子どものために環境を選ぶ、だからいわゆる名門公立小学校がある地域に引っ越すことも、私はありだと思います。(Nさん)

▽校長先生がかわれば、公立小学校は指導方針から学校の雰囲気までがらりと変わるのも珍しくない。それに有名と言われる公立小学校でも、イジメやトラブルの話は実際にある。確かに、明らかに荒れてる公立小学校もあるので、それは避けたいというのはわかるけど、一般的に見たら、電車通学させるほどの意味がある公立小学校はないと思う(Hさん)

   ◇   ◇

…結局「小学校選び」は、親の「考え次第」のようです。さまざまな意見があり、賛同できないものもあるでしょうが、それも含めて、あくまで参考意見・情報として整理し、自分たちの考えをしっかりまとめていくのが良いのではないでしょうか。親自身が学校選びの基準を考えるのが最も大切ではないかと思います。

(まいどなニュース/BRAVA編集部)

2021/11/26
 

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