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11月の台北・西門町の様子(撮影:Coco)
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11月の台北・西門町の様子(撮影:Coco)

 「台湾は常夏の国」ーーこんなイメージを持たれることの多い台湾。筆者も台湾に移住した8年前、台北在住の日本人に聞きました。「台北って冬も軽いジャケットでいけるよね?」。返ってきた答えは「台北の冬なめたらあかんで」。その意味が今は痛いくらいわかります。日本の春ぐらいの気温がある日もなぜかとにかく寒いんです。気温20度の日にダウンを着る人や、冷房をオンにして室内で使い捨てカイロを使う人など、8年住んでも謎ばかりの台北の冬を紹介します。

■湿度高く、冬は雨多く…

 台湾の気候は亜熱帯と熱帯が存在し、台北など北部は亜熱帯気候に属します。高雄など南部は熱帯気候で真冬でも20度ほどあり温暖ですが、台北は石垣島より北に位置しているためしっかりと冬が来ます。…と言ってももちろん日本ほど寒くはならず、11月下旬~2月上旬ごろは15~20度ぐらい。寒波が来て10度以下になる日は、体感だと年間で1週間あるかないかです。

 湿度は年間を通して高いのですが、冬は雨が多いため、冬の湿度は連日80%超えになります。気温が低く湿度が高いと、冷たい空気がとても重く感じられ、体の芯からじわじわ冷えてくる「嫌な寒さ」になります。

■エアコンには暖房機能なし

 ではなぜ体感温度が寒いのか?

 一番驚いたのが台湾のエアコンです。日本ではエアコン=冷暖房ですが、なんと台湾では暖房機能のないエアコンがメインです。台湾では文化的に空気を循環させることを重視しているらしく、たとえ暖房機能がなくても冬も送風をオンにするから極寒です。

 住宅は基本的に暑さ対策を考えて作られています。そのため、アパートの床は木のフローリングではなくタイルの家が多く、気温が低いとじめじめし、家の中が冷え切ってしまいます。

 最近では台北でも暖房機能付きのエアコンが設置された家も増えてきたり、オイルヒーターのあるお家もありますが、オフィスやお店などでは一切普及していません。筆者が以前、会社勤めをしていたときは、オフィス内が冷え切るとフリースのブランケットにくるまりながら仕事をしていました。

■気温20度なのに…ダウンを着込む人

 寒く感じるため何が起こるかというと、20度前後でも現地の皆さんは分厚いダウンコートを着込み始めます。薄着姿の外国人に対し「暖かくして!もっと着なさい!」と言う現地の人のファッションは、上はダウンなのに、足元は素足でサンダルという不思議な姿。

 台湾の人いわく、台北の冬は雨が多く、靴だと濡れるので、そのままタオルで拭けるサンダル姿が多いのだとか。冬のサンダル姿は主に年配の方で、「伝統市場」(野菜や肉、魚などが買えるローカル市場)に行くとよく見かけます。台北101周辺のショッピングエリアにはブーツ姿で冬のおしゃれを楽しむ若い人たちもいます。

■気温15度でも…使い捨てカイロが人気

 使い捨てカイロも人気商品です。薬局やスーパーなどの店頭に11月頃から並び始めます。15度くらいの日に使い捨てカイロを使う人を見かけ驚いたことがありました。日本人の感覚からすると「カイロを使う前に暖房を設置した方がいいんじゃないの?」と思うのですが…。

(まいどなニュース特約・Coco)

2021/11/27
 

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