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火災から3日後となる20日、現場を覆うシートの色は発生当日のオレンジからブルーに変わっていた(撮影・小川泰平)
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火災から3日後となる20日、現場を覆うシートの色は発生当日のオレンジからブルーに変わっていた(撮影・小川泰平)

 25人が犠牲となった昨年12月17日の大阪・北新地のビル放火殺人事件で、殺人と現住建造物等放火の疑いが持たれていた谷本盛雄容疑者(61)=住所職業不詳=が意識を回復しないまま同30日に死亡した。元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は年が明けた2日、当サイトの取材に対し、「容疑者の動機が分からず、真相解明はできなくなった」と解説した。

 捜査関係者によると、火災現場の心療内科クリニックから心肺停止状態で搬送された谷本容疑者は30日午後7時5分に大阪市内の病院で死亡した。顔や手にやけどを負い、重度の一酸化炭素(CO)中毒や気道熱傷もあった。集中治療を施されて蘇生したものの、危険な状態が続いており、一時心肺停止になったことで脳が損傷し、心肺機能も衰えて死亡した。死因は重度のCO中毒による蘇生後脳症だったという。

 谷本容疑者が逮捕されることなく、意識不明のまま死亡したことにより、今後どのような扱いになっていくのだろうか。

 小川氏は「被疑者死亡で、殺人と現住建造物等放火容疑などで書類送検し、大阪地検が不起訴とします。書類送検で立件はできても、本人の供述がなく、本当の動機が分からないままの書類送検となります」と解説した。

 同容疑者の自宅とみられる大阪市内の住宅からは、2019年の京都アニメーション事件から2年になることを報じた今年7月の新聞記事や「放火殺人」などと書かれたメモが見つかり、事前にガソリンを購入したことも判明しているが、すべての行動についての真相は闇の中となる。

 小川氏は「事情聴取ができないまま容疑者が死亡したことで、取り調べが不可能になり、動機など事件の真相究明は極めて困難になる。容疑者が自分に当てたメモがあり、犯行準備をしていたことが分かっていても、1番重要な動機が分からない。なぜ、そのような犯罪行為に至ったかは解明できなくなった」と指摘。「被害者の方やその遺族はやりきれないと思います」と見解を語った。

2022/1/2
 

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