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300本もの鋭く尖った歯で獲物に噛み付き離さない。深海に棲むサメ「ラブカ」の貴重な標本も展示される
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300本もの鋭く尖った歯で獲物に噛み付き離さない。深海に棲むサメ「ラブカ」の貴重な標本も展示される

 水深200メートルよりも深いところに生息する生き物、それが深海生物。日頃、太陽の光がほとんど届かない、暗~い海で暮らす彼らに、これでもかとスポットライトをあてたイベント「ゾクゾク深海生物2022」が1月14日から東京・池袋にあるサンシャイン水族館で始まりました。

 テーマや趣向を変え、毎年この時期に開催しているイベント。今年はどんなものになっているのか、企画担当者に聞きました。

■深海で受ける圧迫感は満員電車の何倍?

 今年のテーマは、体の特徴から見た、深海生物たちの生き残り術。過酷な環境の中でどのように適応し、なんとも不思議な姿になったのかを、生体展示はもちろん、貴重な剥製標本・模型などを駆使して、ゾクゾクと紹介します。

 そもそも、深海生物たちが暮らす深い海は、どんな環境なのでしょうか。私たち人間が暮らす地上は1気圧。それに対して水中は、10メートル深くなるごとに1気圧ずつ増加します。水深200メートルだとおよそ20気圧。これは、発泡スチロール製のカップラーメン容器が片手に収まるくらいの大きさに縮んでしまうほどの圧力なのです。

 もちろん、光はほとんど届きません。水深70メートルに届く光は、地上の0.1%ほどといわれています。200メートルより深くなると、人間には光を感じられなくなる暗さに。

 そんな暗い暗~い海の中で、おそらく昭和の満員電車より、はるかに強い圧を身体に受けることを想像すると、それだけで臓物のどこかが痛みます。

■好奇心を学びにつなげて

 展示は、深海生物たちの「口」「眼」といったパーツや、「鎧」のような硬い体、逆に「ぷるぷる」とした水分の多い体、チョウチンアンコウなどが持つ疑似餌「ルアー」、「光」を発するものと、大きく6つの特徴に分けて分かりやすく紹介。ラブカ、ミツクリザメなどの標本が展示されるほか、深海生物の中でも人気の高いメンダコや海底を歩いて移動するキホウボウなどの生体に出会えます。(※生物の状態により、展示内容は変更になる場合があります)

 深海のペリカンと呼ばれるフクロウナギにいたっては、その不思議な生態をじっくり観察してもらいたいと、飼育スタッフが模型を手作り。時間をかけて丁寧に制作した力作とのことで、愛を感じずにはいられません。

 ここ数年、深海生物に関する一般書が数多く出版され、テレビでは特集番組が組まれるなど、未知の生き物への人気が加熱しているとわたし自身も感じています。企画担当者は、このイベントを通じて「深海生物って面白そう!という好奇心から、深海生物ってこんな特徴を持っているから面白いんだ!という学びにつなげてもらえたら嬉しい」と話します。

 イベント期間中は毎日、大人から子どもまで楽しめるバックヤードツアー(有料)が開催されるほか、トークイベントも開催予定。飼育スタッフの解説やマニアックなトークで、よりディープで知的な深海世界に引きずり込まれて...。いえ、惹き込まれてしまいそうです。

■超こだわりの限定グッズも見逃せない

 「ゾクゾク深海生物2022」限定グッズのラインナップが、これまたすごい。深海生物好きのツボを押さえ、ユーモアがてんこ盛りのグッズの魅力に、筆者は心をわしづかみされています。

 まず度肝を抜かれたのが、池袋にある老舗和菓子店「三原堂」がつくる上生菓子・チョウチンアンコウ(432円)。深海生物を上生菓子で表現するということ自体にも恐れ入りました感がありますが、この表情。和菓子職人さんも、相当な深海生物好きですか…?

 サンシャインシティ内の飲食店では期間限定のコラボメニューが用意されており、対象のメニューを注文したり、水族館内のショップ「アクアポケット」で買い物をすると、館内で展示している生物解説がトレーディングカードになった「ゾクゾク深海カード」がもらえるというマニア心をくすぐる仕掛けまで。全部で7種類あるとのことなので、ミッションコンプリートを目指してかけずり回りたいものです。

 さらに、オリジナル入浴剤「バスタイムサンシャイン シンカイの湯」にもこだわりが。パッケージデザインはもちろん、温かいお湯にゆっくり浸かりながら楽しんでもらえるようにと、裏面では深海生物の生態を解説。学帽をかぶり、鶴瓶さんのごとき微笑みを浮かべるメンダコ博士が可愛すぎます。

 さて、入浴剤を溶かしたお湯が何色になるか?そこにも深海ならではのこだわりが隠されているので、お楽しみに。

 新型コロナウイルスの感染状況によって、予定は変更になる可能性があります。イベントやグッズについての最新情報は「ゾクゾク深海生物2022スペシャルサイト」で、お出かけ前にご確認を。

◇ ◇

「ゾクゾク深海生物2022」
会期:2022/1/14(金)~3/6(日)
場所:サンシャイン水族館

(まいどなニュース特約・脈 脈子)

2022/1/15
 

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