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パートナーの就労状況が昇給の査定に関わる?いまだ消えない男女差別(イメージ画像)
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パートナーの就労状況が昇給の査定に関わる?いまだ消えない男女差別(イメージ画像)

昇給の査定における男女格差がSNS上で大きな注目を集めている。きっかけになったのは派遣コーディネーターのしぶやさん(@wormamaantenna)が投稿した

「『あの子結婚したし、旦那さん大手企業だからしばらく昇給なくても大丈夫そうかな』って部長が言うので『本人の仕事ぶりと旦那さんの給料は何の関係もないですよ。優秀な若い人は昇給させないと転職しちゃいますよ』って釘さしたんよ。『しぶやさんって本当に手厳しいよね!』って返されて、は?は?」

というエピソード。

男女平等がうたわれているはずのこの現代に、なお個人の能力とはなんら関係ないパートナーの就労状況によって昇給の有無が査定されうるという事実。しぶやさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは

「冷静でビシッとした正しいご対応素晴らしいです。ウチはかつて、離婚したオジサンが『あいつも大変だから』という部長の謎の温情で昇進させてもらってましたが、当たり前ですが全く納得行かず、皆うんざりでした。あるあるですね、疲れます」
「『シングルマザーは貧乏でいいから、この給料(安い)だよ。』と言われた事があります。」
「『まぁ、家庭のある男性だからさ、ね。』と言う理由で仕事のできる女性を差し置いて男性が先に昇進するパターンを身近で何度もみました。田舎の中小です。本当に悔しい。」
「うちの会社、優秀な子(業務が早く、気配りも出来る3、4年目の女の子)が面白いほど辞めていきます。8割寿退社。恐らく諸先輩を見て、希望は見いだせないのでしょうね。男性は愚か私と同年代の女性社員(おばさん)も産休、育休に文句タラタラです。そりゃ賢い子ほどやめる」など数々の驚きと共感の声が寄せられている。

■投稿者に聞いた

しぶやさんにお話を聞いた。

ーーこの発言を聞いた際のご感想をお聞かせください。

しぶや:「やはりそうなのか」というのが正直な感想です。弊社は派遣会社なのですが、派遣先にて採用が決まった男性スタッフに扶養家族がいるがと聞かれ、いると伝えたところ、まだ何の成果も出していないのに先方から給与アップの話があったんです。その時にはじめて、結婚や扶養家族の有無が給与に関わっている可能性があることに気が付きました。なので、部長の発言が冗談ではなく本気なんだなと感じたんです。

ーーこの上司の方の年代や性格、ジェンダー意識についてのご感想をお聞かせください。

しぶや:上司は定年間近の50代後半。この年代だと奥様が専業主婦という方が多く、また年功序列で定期的に昇給のあった世代なので、「稼ぐのは男」という考えをされているのだと思います。この考えはがんばっている女性の意識をそぐとともに、今はなかなか給与の上がらない時代なので「男性=稼げる」わけでもなく、考えをアップデートしてほしいです。

その一方で、「子育ては女性」と考えている世代でもあるので、ママ社員が子どもの熱で早退する際は理解を示してくれます。なんでも正直に話してしまう上司ですので裏表がなく、それがいい面でも悪い面でもありますね。普段は温厚で、意見を言いやすい上司です。

ーーこれまでの反響についてご感想をお聞かせください。

しぶや:多くの方から同じような経験をしたとご意見をいただきました。ほかにも男性が結婚したから昇進したといったご意見も複数あり、結婚は男性に有利に働いているんだなと。 また、「おばさんポジション」だからこそ言えるという点についてもご賛同があり、ある意味自虐的にピエロを演じないと意見を言いにくい、叩かれてしまうという現状が多いことは切なくなりました。

◇ ◇

しぶやさんは仕事をする上でジェンダー的な違和感を感じたら丁寧に指摘するように心がけているそうだが、今回の反響を見るにそういった自浄作用さえ働かない職場も数多くありそうだ。真の男女平等が成し遂げられるのはいつの日になるだろうか。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

2022/6/19
 

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