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幸せをつかんだよ
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幸せをつかんだよ

■下半身麻痺の子猫、宮古島から里親を探して神戸に

ドレミちゃん(2歳・オス)は、宮古島で活動する保護団体が預かっていたのだが、関西で里親を探すことになって神戸までやってきた。しかし、下半身麻痺のためなかなか里親が見つからず、保護団体の代表が自宅で預かり、事務所で仕事をする時は一緒に出勤したという。

大阪府に住む智さんは、何らかの事情で里親が見つかりにくい猫の里親になりたいと思っていた。しかし、ネットで検索しても、関西ではそういう猫はなかなか見つからなかった。そのため、熊本県で活動する団体から下半身が麻痺している猫、あんこちゃんとふくまるちゃんを引き取ったという。

ある日、「やはり大阪には障がいのある猫はいないのか」と思って検索してみたら、出てきたのがドレミちゃんだったという。

■体力がなく、肩で息をする子猫

2019年10月、里親になると決めたわけではなかったが、団体が主催するイベントの会場までドレミちゃんに会いに行った。ドレミちゃんは、生後3ヶ月くらいでとても可愛らしく、大人しく抱っこさせてくれた。智さんは、同じ団体が運営するスペイクリニックにも足を運び、ドレミちゃんに再会。団体の代表が国内出張する時は、ドレミちゃんを短期間預かるようになった。

預かりボランティアのつもりだったが、保護団体が多忙だったこともあり、智さんはなんとなくドレミちゃんを返す機会を逸していた。

ドレミちゃんは麻痺の度合いが高めで、脚の関節が曲がらず伸びたままだった。首の少し下あたりの背骨がかなり曲がっていて、脊椎を損傷しているようだった。体力がなく、歩くのも遅く、脚が悪いためあちらこちらに引っかかった。

「腕の力も弱くて、少しの段差も登れませんでした。少し動いただけで肩で息をするような子でした。猫が肩で息をするなんて初めて見ましたが、心臓の検査をしても特に問題なく、体力がないため呼吸が荒くなるということが分かりました」

智さんは、少しずつできることを増やしていくこと、しっかり食べて体力をつけさせることを目標にした。相変わらず里親希望者は現れず、いくつか話はあったものの譲渡には至らなかった。2020年7月、智さんは保護団体に「正式に迎えたい」と伝え、快諾してもらったという。

■体力が回復、元気に暮らす

ドレミちゃんはスリムだが元気になり、肩で息をすることも無くなった。それほど高くないところなら腕の力だけで登る。鳴き声が小さかったが、はっきりした声で鳴けるようになった。今は、排泄以外は特に不自由なこともなく暮らしている。

先住猫の大福くんは、子猫が来ると母猫のように世話をしたが、なぜかドレミちゃんには無関心だった。他の猫もなかなかドレミちゃんと遊ばなかったので、智さんは子守りしてくれそうな男子チーム(大福くん、銀ちゃん、花丸くん)を集めて、ドレミちゃんと一緒に猫じゃらしで遊んだ。すると、少しずつ先住猫も受け入れてくれるようになったという。

智さんはドレミちゃんを通じて、たくさんの保護活動をしている人と知り合い、スペイクリニックのことも知った。

「おかげで視野が広がり、とてもいい勉強になりました。ドレミがつないでくれたたくさんのご縁を大切にしたいと思います」

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

2022/6/19
 

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