“油性”のエンピツがSNS上で大きな注目を集めている。
「こんにちは 売店広報です。 誰かの…誰かの心に刺さるはず…」
と件の鉛筆を紹介したのは新潟県新発田市にある白壁兵舎広報史料館売店のX公式アカウント(@shop_shirakabe)。
油性マジックと同様、ガラスや金属、プラスチックにも字が書けるというこの油性エンピツ。正確にはトンボ鉛筆製の「紙巻きマーキンググラフ」なのだが、自衛隊員向けの商品を販売する白壁兵舎広報史料館売店らしいレアな一品だ。
同店の広報担当にお話を聞いた。
--どんなエンピツなのでしょうか?
担当:「油性エンピツ」は自衛隊では通称「グリペン」と呼ばれています。海上自衛隊では陶器(チャイナ)にも書くことができるため、チャイナ、もしくはチャイナペンとも呼ばれています。
使い方としましてはプラスチック・アクリル・ビニールなどに書く事ができ、ティッシュやウエスで簡単に拭き取れるため、用途は地図や名札など様々です。
--お店での売れ行きはいかがでしょうか。
担当:そもそも目立つ物ではないので、ふだんはあまり動く商品ではないです。ですが今回の反響で即日売り切れました。
--投稿に大きな反響がありました。
担当:コメント欄で多くの方が思い出を語っておられたり、今でも使っておられたりと様々な物語を拝見することができました。わたくし自身がほんわかした気持ちでコメント欄を拝見しています。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「看護師です。病院のクリアファイルに入れてある処置版にチェックを入れる時にこれの赤を使ってます。消すときはベンジンをテッシュに吸わせてゴシゴシ。消費量半端ないです。」
「部活で箏やってたので、柱(じ)=画像の白い奴)を立てる位置の目印を、絃につけるために使ってました!色が鮮やかで見やすく、タコ糸とかで擦るとすぐ消せるので重宝してました。曲によって緑とか赤とか色を使い分けて ましたね……共感して下さる方いるかな?」
「これ、油性エンピツっていうの?知らなかった。病院では、皮膚にも書けるから『皮ふペン』ってみんな呼んでる 子供の頃ピアノの先生がこれで、楽譜に丸をつけてくれるんだけど、憧れのエンピツだった。」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。
なお白壁兵舎広報史料館は現存する日本最古の木造兵舎。建造当時以来の和洋折衷の小屋組みフランス式トラスなど独特の風情が堪能できる。自衛隊施設ではあるが、通常の自衛隊駐屯地と違い誰でも無料で入館可能なので、ぜひ多くの方に足を運んでいただきたい。
白壁兵舎広報史料館 関連情報
所在地:新潟県新発田市大手町6-4-16
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

























