ふつう鰹のタタキってこんな感じですよね…
ふつう鰹のタタキってこんな感じですよね…

今や世界中で人気を博している和食。

しかし、すべての提供店で日本並みのクオリティの料理が提供されているわけではなさそうだ。

今、SNS上で大きな注目を集めているのはあなこんださん(@anaconda1818)が

「カツオが冷凍か生かで揉めている高知垢のみなさん。 私がバンコクの高知料理店で食べた鰹のタタキの色を見て落ち着きなさい。」と紹介した鰹のタタキ。

普通、鰹のタタキといえば炙って黒くなった表面から、内側に近づくにつれて鮮やかな赤色になっているもの。しかしあなこんださんが紹介したものは冷凍焼けなのか単に古いのか、一面黒く変色してなんとも不気味な色調だ。

あなこんださんにお話を聞いた。

ーーどんな店舗ですか?

あなこんだ:バンコクの中心地で日本人も多いスクンビット地区のプロンポンにあるお店です。なおコロナ前に閉店しました。経営者の国籍などは不明ですが客層は日本人が多く、お値段は現地の物価から考えるとやや高めでした。

ーー召し上がったご感想は?

あなこんだ:正直あまり美味しいとは言えませんでした。少しお腹を壊しましたが、これを食べたのがタイに駐在員として赴任して数日しか経っていない時期だったので、タタキが原因がどうかは不明です。

「カビが生えている」というリプライもありましたが、おそらく冷凍カツオが中途半端に解凍されて出てきたのでこのような色になっていたのだと思います。

ーータイで新鮮な魚介類を食べるのは難しいのでしょうか?

あなこんだ:そんなことはないです。JALとその子会社のJALUXが、日本で獲れた新鮮な魚介類をバンコクに空輸して卸売をしています。なのでバンコクでは基本的に日本で獲れた魚介類が、日本と変わらないクオリティで提供されています。

またJETROの調べではタイの日本料理店は5000店舗以上あると言われております。下手な日本の地方都市より競争が激しいため、中途半端なクオリティのお店は生き残れません。そしてもちろんタイ料理店でも、タイで獲れた新鮮な魚介類が提供されています。

◇ ◇

SNSユーザー達から

「解凍法が悪かったのか、そもそもどれだけ置いてあったのか不安になる色合い」
「昔、メキシコの何ちゃってジャパレスでこんな色のマグロ刺し食べたら本当に死にかけました 」
「鰹のタタキなのに『死んでるやん!』って言っちゃった 」

など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。日本と海外では和食に対する概念はもちろん、衛生観念も大きく異なる。このタタキに限らず、海外で火を通さない料理、食品を食べる際はくれぐれもご用心いただきたい。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)