ライブで東京遠征していた愛知県在住の男性が、自宅に帰宅すると同居人が部屋ごといなくなっていた…という驚きのエピソードをXに投稿したところ、注目を集めました。投稿したのは、SNSを中心に趣味の創作活動などを発信している、救済Pさん(@amamiharukasan2)。同居人の部屋からは家具家電やマットレスが撤去されており、残されていたのはベッドフレームのみ。部屋の主である男性に何も告げられぬまま、もぬけの殻となった部屋の様子に「何があったの?」「えっ…居住していた痕跡が全く無い」などとコメントが寄せられました。
もともとこの部屋には知人と約10年間一緒に住んでいたのだそう。しかし2024年夏ごろに知人が引っ越すことになり、新たに同居人を募集することにしたのだといいます。同居人募集を呼び掛けたXの投稿では、最寄り駅から徒歩11分という立地や3LDKの間取り、光熱費等込みの家賃約32000円といった情報と合わせて、「成人済み」「細かいことを気にしない人」「ライブの遠征で家を空けてもとやかく言わない人」などの求める人物像や、「募集人数1人」「嫌になったらいつ出て行ってもいい」といった備考についても記載していました。
こうして2025春ごろから一緒に住むことになったのが、今回“夜逃げ疑惑”となった同居人でした。この日、救済Pさんは「TVアニメ『遊☆戯☆王』シリーズ25th Duelist Live Kingdom」へ行くため、東京まで遠征していたそう。ライブを見終えて翌日に自宅へ戻ると、投稿にあったように同居人がいなくなっていたのだといいます。
「私は休みの日によくライブを見に遠くへ出かけていたし、仕事で家を空けることも多かったので、この同居人とはあまり深く関わっていませんでした。引越しするような様子も全然なかったんですが、前日の夜中1時に突然LINEが来たんです。『明日引越しするから、友達との話し声を小さくしてほしい』という内容でした。でも、その同居人は以前に部屋の模様替えのことを『引越し』と表現していたことがあったので、私は今回も『ああ、また部屋の家具を動かすんだな』くらいに思っていました」
実際には夜逃げではなく、救済Pさんが家を空けていた間の日中に引っ越しをしていたのだそう。投稿された写真では、畳の部屋に黒いカーテンと木製のベッドフレームだけが置かれており、人がつい先ほどまで暮らしていたとは思えぬほど生活の痕跡がありません。
「玄関を開けてリビングに入った時点で、同居人の部屋が空になっていることに気づきました。マットレスはないのに、ベッドフレームがまるまる残されていてちょっと笑えましたね。“綺麗に出てったな~”とか、“そういえばこの部屋ってこんなだったな~”とか、そういった感想がわきました。以前、私が自主制作した本をあげたのですが、それが置き去りにされていて切なさを覚えました(笑)」
もともと関係性が希薄だったことから寂しさはなかったそうですが、予想外のタイミングで消えてしまったため、戸惑いはあったそう。「家賃を折半できなくなったので、生活が苦しかった…」と当時の心境を吐露します。
今回の出来事で「他人と同居することについて、いろいろと勉強になった」と話す、救済Pさん。
「なんにでも言えることですが、趣味や出身地が似ていることよりも、価値観や生活リズムが一致していることの方が人と付き合っていくうえで大切なのだと思いました。また同居人を迎え入れる時は、深夜に散歩に誘ってもついてきてくれるような人がいいなと思います」
一連の投稿には、「大丈夫なんですか!?」と心配する声や、「気が楽になったんじゃない(笑)」と同情する声など様々なコメントが寄せられました。投稿時は「差しあたって一人の自由を謳歌したいと思います。でもすぐ孤独に苛まれるので、また誰か迎え入れたいです」と語っていた救済Pさんですが、10月から新たに同居人を迎え入れて現在は共同生活を送っているそうです。
























