夫の希望で…
夫の希望で…

玄関近くに車を置けることを優先し、マンションではなく一戸建てを選んだという人は少なくありません。「仕事や趣味で車は欠かせない」「将来はもう一台増やしたい」「来客のためにも2台分は確保したい」など、余裕のある駐車スペースを重視した結果、思わぬトラブルに巻き込まれてしまったケースもあるようです。

■夫からの説得でオープン外構に2台分の駐車スペースを確保

Aさん(関東在住、40代、主婦)はいわゆる「ペーパードライバー」で車にまったく興味がありません。一方の夫は車が趣味で、仕事も「マイカー通勤可能」を条件に選んだというほどの車好き。最近大きめのミニバンに買い換えました。

地元工務店で家を建てることになった際、最初に提示された図面で駐車場は、夫のミニバンを停めるための1台分でした。しかし夫から「やっぱりもう一台分確保しておきたい」とさまざまな理由を挙げて説得され、2台分のスペースを設けることになりました。

「将来、子どもが大きくなったら自分も車が欲しいと言うかも」
「来客にも便利だ」
「植栽と違って管理もいらない」
「荷物が増えたら物置を置くスペースにもなる」

幸い土地に多少余裕があったため、Aさん宅はオープン外構で2台分の駐車スペースを整備しました。ところが引っ越してから“ある失敗”に気づいたといいます。

Aさんの住む地域は閑静な住宅地で、車がすれ違うには狭い道に面しています。夫が仕事で出ており駐車場が空いている平日の日中、宅配や配送トラックが少しずつ家の駐車スペースに横付けするようになり、荷運びの拠点のように扱われるようになっていきました。そのほかにもタクシー待ちや介護施設の送迎車などが停まり、まるで「通り沿いの共有駐車場」のような状態になってしまったのです。

「窓を開けているとアイドリングの音がうるさいわ、排気ガスで外構の壁がうっすら黒ずんできたわ、打ちっ放しのコンクリートには切り返しでタイヤ跡がつくわでイライラします。夫はほとんど勝手に停まっている車を目にすることがないので、それくらいいいだろとしか言わないので余計に腹が立ちます。普通、敷地内に他人がいたら気になりますよね!?」

気にする人と気にしない人の差が大きく、誰に文句を言えばいいのかわからないこともストレスになっているといいます。

■「今空いてますよね?ちょっと週末貸してください」対応が面倒!

Bさん(関西在住、50代、パート)宅は二世帯住宅です。数年前までは義父母もマイカーを所有しており、Bさんの子どもの送迎や義父母の通院のための軽自動車、家族全員で乗れるワンボックスカーと、計3台の車を自宅横の砂利敷スペースに停めていました。

その後、義両親が免許を返納して施設に入居し、子どもも進学で家を出て、Bさんのパート先も徒歩3分になりました。車検のタイミングで軽自動車を手放すと、思いがけない依頼が来るようになったといいます。

「今って車少なくなりましたよね?今週末は水道工事が入るので、業者さんの車を停めさせてもらえませんか?」

最初にご近所さんからそう頼まれたとき、Bさんは快くOKしました。しかし次第にその依頼が頻繁になり、ひどい時には勝手に数台が停められ「昨日は親戚が集まってて!」と事後報告されることもあったといいます。

さらには、ほとんど付き合いのない3軒先の住人からも「駐車場を貸してもらえるって聞いたんですけど」と声をかけられ、Bさんはうんざり。

「いっそ線を引いて月ぎめ駐車場にするか、コインパーキングにでもしようかと言ったら、夫に『そんなの面倒くさい』と反対されました。今面倒くさいのは私なんですけど…とバトル中です。一度OKしたらこんなにお願いされるとは……」と話します。

ご近所づきあいの程よい距離感は、本当に難しいものですね。

(まいどなニュース特約・中瀬 えみ)