藤井棋聖2連勝の王位戦 4日から有馬で第3局

2020/08/03 20:30

王位戦第3局を前に会見する木村一基王位と藤井聡太棋聖(右)=3日午後、神戸市北区の有馬グランドホテル(撮影・後藤亮平)

 将棋の木村一基王位(47)に藤井聡太棋聖(18)が挑戦している第61期王位戦7番勝負(神戸新聞社主催)の第3局が4、5日、神戸市北区有馬町、有馬温泉の旅館「中の坊瑞苑」で指される。2連勝の藤井が王位奪取に王手をかけるか、木村が反撃の1勝を挙げるか、注目の一局を前に3日、神戸入りした両対局者は近くのホテルで会見に臨み、意気込みを語った。 関連ニュース 吾郎が予約、慎吾は気さく SMAP「伝説の5人旅」で泊まった旅館 有馬温泉に日本一のジェラート店誕生 濃厚チーズに香る甘酒とキンカン 有馬温泉の名湯を自宅で 「門外不出」の源泉を販売

 両対局者は午後2時ごろに同旅館に到着。会見前に、対局場で将棋盤や駒、光の加減をチェックする「検分」を済ませた。
 会見は対局者ごとに時間を空けて行われ、木村は「勝負はちょっとした積み重ねが大切。気持ちを立て直してきたので、大事に指したい」と1勝目に懸ける思いを述べた。二冠を狙う藤井は「番勝負の感覚がつかめてきたので、多くの人の期待に応えられるよう、落ち着いて対局したい」と語った。
 今シリーズ初の温泉地での対局。木村は「有馬温泉は、ここにしかない泉質。特に金泉が好き」、自身初の温泉地でのタイトル戦に藤井は「温泉は好きなので楽しみにしていた」と、対局前後の入浴への期待も飛び出した。
 対局は4日午前9時に始まり、午後6時で指し掛け、手番が封じる。2日目の5日は午前9時に再開し、夜までに勝敗が決まる見通し。対局は神戸新聞NEXTで中継する。(井原尚基)

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