王位戦第3局 立会人の淡路仁茂九段、安定した存在感
2020/08/04 13:20
王位戦第3局の立会人を務める淡路仁茂九段(撮影・吉田敦史)
王位戦第3局の立会人を務めているのは、兵庫県西宮市在住の淡路仁茂九段(70)だ。将棋タイトル戦の立ち会いは「32歳のときから50回くらいにあるのかなあ」という大ベテラン。神戸・有馬温泉の旅館「中の坊瑞苑」で対局前日の3日に行われた検分で、対局室の明るさや飲み物について両対局者に意見や希望を尋ねるなど、安定した存在感を発揮している。
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同じ3日、「さばきのアーティスト」と呼ばれる弟子の久保利明九段(44)=加古川市出身=が第68期王座戦挑戦者決定戦で渡辺明二冠(36)を破り、永瀬拓矢王座(27)への挑戦権を獲得した。夕食を終えて自室に戻ってから、スマホの中継ページを見て快挙を知り「途中は苦しそうだっただけに、うれしかった」。
木村王位と久保九段は3歳違いの同世代。「40歳を超えると将棋の力は下降線をたどってしまうから、実力を持続していくのが大切になっていく」と目を細めた。(井原尚基)