王位戦第3局 記録係は井田明宏奨励会三段「務めながら、学びたい」
2020/08/04 13:30
記録係の井田明宏奨励会三段(撮影・吉田敦史)
第3局の記録係は井田明宏奨励会三段(23)が務めている。
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京都出身で、小林健二・九段門下。タイトル戦の記録係は何度か経験したことがある。思い出に残るのが、2019年に岡山県倉敷市で開かれた第77期名人戦第3局だ。午後9時を超える熱戦で最後は1分将棋に。「記録係も緊張した」。王位戦ではウェスティンホテル淡路で指された第58期の第4局で体験したが、中の坊瑞苑は初めて。
藤井聡太棋聖が誕生した7月の棋聖戦でも務め、「私より年下ですが、間違いの手が少ない。そこがすごい」。今回も藤井棋聖の対局と聞いて希望した。
「木村先生も厳しい局面で深く読み、粘って最善手を指す。記録係を務めながら、学びたい」と話す。
(津谷治英)