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大学連携/地域連携

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 神戸大学と神戸新聞社の連携シンポジウム「つ「つなぎ いかす 地域の力~篠山からの挑戦」で開会挨拶をする内田一徳・神戸大学理事=2014年12月7日、篠山市黒岡、篠山市民センター(撮影・冨居雅人) 記者の目で取り組みを評価する井垣和子丹波総局記者=篠山市黒岡、篠山市民センター 神戸大学と神戸新聞が連携した地域振興のあり方を話し合ったシンポジウム=篠山市黒岡、篠山市民センター 神戸大学の篠山フィールドステーションの取り組みを紹介する布施未恵子特命助教=篠山市黒岡、篠山市民センター 西紀南まちづくり協議会の取り組みを報告する北山透事務局長=篠山市黒岡、篠山市民センター 「篠山に住もう帰ろう」運動を説明する酒井隆明篠山市長=篠山市黒岡、篠山市民センター
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神戸大学と神戸新聞社の連携シンポジウム「つ「つなぎ いかす 地域の力~篠山からの挑戦」で開会挨拶をする内田一徳・神戸大学理事=2014年12月7日、篠山市黒岡、篠山市民センター(撮影・冨居雅人)

記者の目で取り組みを評価する井垣和子丹波総局記者=篠山市黒岡、篠山市民センター

神戸大学と神戸新聞が連携した地域振興のあり方を話し合ったシンポジウム=篠山市黒岡、篠山市民センター

神戸大学の篠山フィールドステーションの取り組みを紹介する布施未恵子特命助教=篠山市黒岡、篠山市民センター

西紀南まちづくり協議会の取り組みを報告する北山透事務局長=篠山市黒岡、篠山市民センター

「篠山に住もう帰ろう」運動を説明する酒井隆明篠山市長=篠山市黒岡、篠山市民センター

  •  神戸大学と神戸新聞社の連携シンポジウム「つ「つなぎ いかす 地域の力~篠山からの挑戦」で開会挨拶をする内田一徳・神戸大学理事=2014年12月7日、篠山市黒岡、篠山市民センター(撮影・冨居雅人)
  • 記者の目で取り組みを評価する井垣和子丹波総局記者=篠山市黒岡、篠山市民センター
  • 神戸大学と神戸新聞が連携した地域振興のあり方を話し合ったシンポジウム=篠山市黒岡、篠山市民センター
  • 神戸大学の篠山フィールドステーションの取り組みを紹介する布施未恵子特命助教=篠山市黒岡、篠山市民センター
  • 西紀南まちづくり協議会の取り組みを報告する北山透事務局長=篠山市黒岡、篠山市民センター
  • 「篠山に住もう帰ろう」運動を説明する酒井隆明篠山市長=篠山市黒岡、篠山市民センター

 神戸大学と神戸新聞社の連携シンポジウム「つ「つなぎ いかす 地域の力~篠山からの挑戦」で開会挨拶をする内田一徳・神戸大学理事=2014年12月7日、篠山市黒岡、篠山市民センター(撮影・冨居雅人) 記者の目で取り組みを評価する井垣和子丹波総局記者=篠山市黒岡、篠山市民センター 神戸大学と神戸新聞が連携した地域振興のあり方を話し合ったシンポジウム=篠山市黒岡、篠山市民センター 神戸大学の篠山フィールドステーションの取り組みを紹介する布施未恵子特命助教=篠山市黒岡、篠山市民センター 西紀南まちづくり協議会の取り組みを報告する北山透事務局長=篠山市黒岡、篠山市民センター 「篠山に住もう帰ろう」運動を説明する酒井隆明篠山市長=篠山市黒岡、篠山市民センター

神戸大学と神戸新聞社の連携シンポジウム「つ「つなぎ いかす 地域の力~篠山からの挑戦」で開会挨拶をする内田一徳・神戸大学理事=2014年12月7日、篠山市黒岡、篠山市民センター(撮影・冨居雅人)

記者の目で取り組みを評価する井垣和子丹波総局記者=篠山市黒岡、篠山市民センター

神戸大学と神戸新聞が連携した地域振興のあり方を話し合ったシンポジウム=篠山市黒岡、篠山市民センター

神戸大学の篠山フィールドステーションの取り組みを紹介する布施未恵子特命助教=篠山市黒岡、篠山市民センター

西紀南まちづくり協議会の取り組みを報告する北山透事務局長=篠山市黒岡、篠山市民センター

「篠山に住もう帰ろう」運動を説明する酒井隆明篠山市長=篠山市黒岡、篠山市民センター

  •  神戸大学と神戸新聞社の連携シンポジウム「つ「つなぎ いかす 地域の力~篠山からの挑戦」で開会挨拶をする内田一徳・神戸大学理事=2014年12月7日、篠山市黒岡、篠山市民センター(撮影・冨居雅人)
  • 記者の目で取り組みを評価する井垣和子丹波総局記者=篠山市黒岡、篠山市民センター
  • 神戸大学と神戸新聞が連携した地域振興のあり方を話し合ったシンポジウム=篠山市黒岡、篠山市民センター
  • 神戸大学の篠山フィールドステーションの取り組みを紹介する布施未恵子特命助教=篠山市黒岡、篠山市民センター
  • 西紀南まちづくり協議会の取り組みを報告する北山透事務局長=篠山市黒岡、篠山市民センター
  • 「篠山に住もう帰ろう」運動を説明する酒井隆明篠山市長=篠山市黒岡、篠山市民センター

【活性化 共に取り組む】

 神戸大学と神戸新聞社の連携協定シンポジウムが12月7日、篠山市の篠山市民センターで開催され、約80人が参加した。テーマは「つなぎ いかす 地域の力~篠山からの挑戦~」。神戸大が篠山に拠点を設け大学院生らが住み着き、住民と一体となって黒大豆など農産物の新たなブランドづくりに取り組んでいることや、獣害対策、地域づくりの成果、新聞社と連携する意義などを語りあった。酒井隆明市長も演台に立ち「農都創造」などの施策を紹介した。

■趣旨説明

▼手を携えて 地域づくり推進 内田一徳神戸大学副学長

 神戸大学の前身の神戸高等商業学校は1902年に発足し専門的な人材を育ててきた。篠山は農学部の前身となる県立農科大学が置かれた地である。2006年にフィールドステーションを設け、全学の活動拠点として研究・教育に生かしている。

 神戸新聞社とは今年7月に包括的な連携協定を結び、シンポジウムを開催した。今回はその2回目。大学の活動に対し、外からの視点で語ってもらい、手を携えて、よりよい地域社会づくりを進めたい。

■講演「篠山の挑戦を支える大学の役割」

▼定住し地域おこし 身に付く社会力 布施未恵子神戸大学農学研究科特命助教 

 神戸大学の拠点「篠山フィールドステーション」は全学の拠点で、2006年から活動している。農学研究科は、黒大豆の栽培技術の開発支援や特産物として「丹波の赤じゃが」を開発するなどした。獣害対策として、人と共存できる地域づくりも進めている。

 保健学研究科は健康課と連携し、就学前発達相談事業に取り組み、篠山で構築した仕組みは県のモデルとなった。人文学研究科は図書館と連携し、死蔵している古文書等の史料整理と人材育成に着手している。外国人留学生に日本文化を体験してもらう取り組みも、市の外国人観光客誘致施策にヒントを与えた。

 1年生を対象とした農業農村実習は市内の六つのまちづくり協議会に学生を受け入れてもらった。学生たちがのびのびと教育を受ける機会になり、農作業の楽しさや、農村の食文化にふれる最初の機会となる。実習を通じて住民と関係が深まると、学生たちはサークルを作り、地域活動に没頭する。報酬はお金ではなく、農家さんからの感謝の気持ちなのだという。西紀南地区には58人もの学生が登録している。

 13年に実習とボランティアで篠山を訪れた学生はのべ1500人。うち1000人超はボランティア。無料でマイクロバス送迎をしてくれる地域企業の支援も見逃せない。地域も大学生を身近な存在に感じている。

 若者に篠山に住んでもらう新たな取り組みが地域おこし協力隊。総務省の制度で、学生としてかかわった4人がさまざまな活動を展開している。

 連携活動を通じて学生は社会力やコミュニケーション力を身に付け、教員は研究意義を確認する場になる。

■講演「篠山の挑戦」

▼「農都」つくり 「住もう帰ろう」 酒井隆明篠山市長

 陶器まつりや味まつりなどイベントに多くの人に来てもらっている。「都市部から1時間の地に、これほど原風景が残っているのは奇跡的」と景観研究の第一人者から評価された。「丹波の自然と文化は住民の共有財産」とした貝原俊民前知事による「丹波の森宣言」の成果だ。

 市では「自然の気候風土に恵まれた日本一の農業の都」宣言を行い、景観計画策定、開発に事前協議や住民合意を盛り込んだまちづくり条例、「農都」にふさわしい屋外広告規制、森・里・町・城下にわけた開発の基準を設けた。

 国の重要伝統的建造物群保存地区は県内で4カ所のうち2カ所が篠山。丹波焼の登り窯の修復、元旦に行われる日本一早い元朝能。生物多様性に配慮した河川や水路、犬を使って害獣を追い払う共生の対策を進めている。

 六古窯サミットや全国小京都会議などを誘致し、文化庁が制度作りに取り組む「日本遺産」に名乗りを上げる。

 まちづくり協議会を活性化し、神戸大学と連携し「篠山に住もう帰ろう」運動を進める。定住する若者を増やし、将来、篠山の発展にかかわってほしい。

■個別報告

▼都市部にない文化が価値に 井垣和子神戸新聞丹波総局記者

 篠山で神戸大学は1年生で農家への弟子入り授業、3年生で地域課題を探る授業を聴き、熱心な学生が移住し地域おこし協力隊として活動する仕組みをつくっている。授業をきっかけに自主活動団体が生まれ、学生と住民との交流も続いている。

 住民は「授業で来るだけだろう」と思っていたが、都市部で育った学生は「いつも地域の人が温かく迎えてくれ都市部にはない魅力がある」と篠山の人情や風景にひかれたようだ。

 有機肥料作りや在来種、里山文化など戦後、効率一辺倒の中で失われてきた食文化、生活文化、伝統が篠山には多く残っている。手の掛かるものばかりだが、そこに学生はこれまでにない価値を感じ、何度も訪れて高齢者から知恵を学び、地域の活性化に生かそうと発想して活動している。

 大学での学びが地域貢献や学生のキャリアにつながり、卒業後の新しい働き方や暮らし方の提案にもなっている。

■個別報告

▼学生たち受け入れ、活力もらった 北山透西紀南まちづくり協議会事務局長

 西紀南では定住促進と自然環境の継承のため、3年前から月1回のペースで都市部住民と交流している。都市住民がボランティアで丹波黒大豆の植え付けや販売に携わり、自ら栽培した野菜で食事会を開いている。

 また神戸大学の農業実習を受け入れたことがきっかけで学生がサークル「にしき恋」を結成。毎週末や祝日に多い時には一度に28人も農作業ボランティアに来てくれた。

 現在は他大学にも広がりメンバーは58人。農業部・里山部・イベント部などのグループがあり、農地を借りて黒大豆や野菜、米の生産、販売もしている。里山整備や他団体とも交流。学生は活力を、農家は知識やぬくもりを提供し、互いが利益を得る関係。学生は農家との懇親会、小学生との給食交流、夏祭りにも浴衣姿で参加、地域に溶け込んでいる。

 住民からは活力や労働力だけでなく、アイデアをもらったという声もあった。

 2012年度から5カ年計画のまちづくり計画を立てた。今後、学生が都市部に交流の成果を紹介してくれたら、一層活性化するのではないか。

■パネルディスカッション

▼取り組み広げるため、人づくりを

 高田哲教授 年中児の発達障害相談ではチェックリストを家族と保育士が共有して就学前から支援する。2010年篠山から始め、今では県内20市町を超えるまでに広がった。

 板垣貴志・人文学研究科特命講師 (フロアから)中央図書館に眠っている郷土史家収集資料を市民と整理した。死蔵資料が利用されている。

 中塚雅也准教授 篠山に関わり始めて10年の歳月がかかった。他の地域でやるには、関係性づくり、人づくりが重要。仕組みは移転できる。

 奥村弘室長 記者が学生に感想を聞くなど外部からの刺激があると育っていく。

 布施未恵子特命助教 取材に答えることで学生の中で物事の整理がつき、社会に位置付けられたと感じる。もっと取材して若者の声を紙面に反映してほしい。

 大国正美局長 客観報道に加え、これからは、地域にもっと役に立つ存在になりたい。連携協定もその一環。地域の課題に取り組むパートナーセンター準備室も設置した。当事者として人口減などの課題にかかわりたい。

 中塚准教授 新聞社と記録保存と調査を共有していくことは可能だ。ほどよい緊張関係を保ちたい。

 高田教授 大学では専門的に研究しているので、異なる分野に足を延ばすきっかけづくりになる。

 北山透事務局長 継続のためには自主性を重視してやっていく。

 中塚准教授 フィールドステーションの機能を拡充したい。大学に働きかける。

 酒井隆明市長 篠山に大学誘致を求める声もあるが、今の取り組みを広げて活性化したい。篠山の世帯数の約半数は神戸新聞読者。手厚い報道に期待する。

▼移動カフェ登場 交流会も開催

 会場の外では、休憩時間に地域おこし協力隊員2人が移動カフェを開店、コーヒーをふるまった。

 シンポジウム終了後は、特産館ささやまで交流会も開催。大学・新聞社・行政関係者に加え、住民も参加、まちづくりについて意見交換した。

■パネリスト

酒井 隆明・篠山市長

高田  哲・神戸大学保健学研究科教授

布施未恵子・神戸大学農学研究科特命助教

中塚 雅也・神戸大学農学研究科准教授

北山  透・西紀南まちづくり協議会事務局長

井垣 和子・丹波総局記者

■コーディネーター

奥村  弘・神戸大学地域連携推進室長

大国 正美・神戸新聞社企画総務局長

2014/12/22

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