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大学連携/地域連携

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神戸大学の学生らが発案したサル撃退を狙う柿採りイベント=篠山市大渕
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神戸大学の学生らが発案したサル撃退を狙う柿採りイベント=篠山市大渕

神戸大学の学生らが発案したサル撃退を狙う柿採りイベント=篠山市大渕

神戸大学の学生らが発案したサル撃退を狙う柿採りイベント=篠山市大渕

■学生柿採り にぎわう山里

 澄んだ秋空が広がる篠山市の山里「畑(はた)地区」。長い竹ざおで柿を挟んで採るのは、京阪神から集まった人たちだ。もぎたての実にかぶりつく人もいる。

 「甘くておいしい。柿が採れて、地域の役にも立てるなんて」

 10、11月の2日間で約90人が訪れ、袋いっぱいに秋の実りを持ち帰った。

 柿採りの目的は、作物を食い荒らすサルを寄せ付けないこと。名付けて「さる×はた合戦」。サルが来る前に採ってしまい、山から集落に下りて来る習慣を断ち切ろうと試みている。

 企画したのは、篠山で地域課題に取り組む授業を受けていた神戸大学生。経済学部4年の菅原将太さん(21)は「サル被害を知り、誘因になっている柿に着目した」と話す。

 過疎化と高齢化が進み、柿は放置されがち。「柿採りをしたいと思う都市住民は多いはず。うまくつなげられないか」と、昨年からイベントを始めた。

 今年は住民が主体となって開いた。「ほったらかしの柿が問題とは」。同地区のみたけの里づくり協議会長、小島博久さん(63)は、学生の指摘が新鮮だったという。「ちゃんと収穫するという意識を、住民に広めるきっかけにしたい」

     ◆

 神戸大は2006年、「篠山フィールドステーション」を開設。08年から、1年生約50人が農家10軒ほどに「弟子入り」して農作業を体験する授業を始め、3年生対象(20~30人)の「実践農学」は10年から行っている。

 授業は思わぬ波及効果も生んだ。「住宅街で育ったので、山里での活動が楽しくて通い続けている」と菅原さん。1年時の授業が終わった翌年、学生有志でグループを立ち上げた。

 学生らは秋祭りで若手が足りないと聞き、4年前からみこしの担ぎ手もしている。住民の小林典幸さん(73)は「地域が盛り上がってきた。きっかけは学生」と目を細める。

 さらに今年4月、神戸大の学生や大学院生、元研究員ら4人が「農林業を生業にできる環境をつくりたい」と篠山に住み始めた。

     ◇

 神戸大学の学生らが、篠山市や地元住民とともにユニークな活動を続けている。その取り組みは、12月7日、篠山市市民センターで開かれるシンポジウム(神戸新聞社、神戸大主催)で紹介される。若い視点で地域課題の解決に挑む姿を追った。(井垣和子)

〈神戸大学篠山フィールドステーション〉

 神戸大学と篠山地域の交流拠点として2006年、同市東新町に開設された。特命助教と学術研究員が1人ずつ常駐している。黒豆の連作障害改善や共生型獣害対策などを研究。市の環境施策の基となる里山整備の効果の検証や、生物分布調査を行う。住民向けのセミナーなども開く。

2014/12/1

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