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大学連携/地域連携

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お薦めの食べ方などを消費者に伝えながら販売する地域おこし協力隊メンバー(左の2人)=グランフロント大阪
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お薦めの食べ方などを消費者に伝えながら販売する地域おこし協力隊メンバー(左の2人)=グランフロント大阪

お薦めの食べ方などを消費者に伝えながら販売する地域おこし協力隊メンバー(左の2人)=グランフロント大阪

お薦めの食べ方などを消費者に伝えながら販売する地域おこし協力隊メンバー(左の2人)=グランフロント大阪

■農作物 都市部に販路拡大

 「5年もしたら、村で農業を続けている人がどれだけいることか」。こんな声が今、あちこちの中山間地域から聞こえてくる。

 篠山市中の矢野保子さん(70)も地域の担い手不足に不安を抱えつつ野菜を作る。会社を定年退職後、本格的に農業を始め、近くの住民と直売所を設けた。

 野菜を持ち寄るのは60~80代の10軒。高齢化が進み、数年後に農業をやめる人が続出すると危惧する。「もう少し安定的な売り先があれば、野菜を作る意欲につながるけれど。今のままでは担い手は現れないだろう」と表情を曇らせる。

 農産物の販路がない。その現状に風穴をあけようと、篠山市の地域おこし協力隊が奮闘している。

 「黒豆の納豆なん? 珍しいね」。稲わらを使ったパッケージは買い物客の目を引いた。JR大阪駅北側のグランフロント大阪で11月下旬、協力隊が篠山の作物などを販売した。黒豆納豆は80グラムの1パック500円。決して安くはないが、用意した10パックは完売した。

 「黒豆を使った納豆は珍しいから売れる」と協力隊の野口陽平さん(31)。昨年、神戸大学篠山フィールドステーションで研究員を務め、今年4月から協力隊として活動している。

 取り組む課題の一つが、作物の販路の確保・拡大だ。週末ごとに大阪や京都などで開かれる物販の催しに出店し、矢野さんらのグループなど篠山の農家から農産物を仕入れて販売している。

 農作物は同じ品目が並ぶと価格競争に陥りがちだ。そこから脱しようと、野口さんは生産者から育て方の工夫や手間の話を聞き、接客時に都市部の消費者に伝えている。

 とはいえ、店頭ではまず目に留まらないと会話につながらない。一目見て伝わるようにパッケージを手作りする。高いデザイン性が奏功し店頭では消費者が手に取り、農作物について聞くきっかけになっているという。

 「今後は飲食店への販売など卸売りにも広げ、法人をつくって販売事業を展開したい」。自立した地域の将来像を見据え、きょうも動く。(井垣和子)

▼7日、篠山でシンポジウム

 神戸新聞社は連携協定を結んでいる神戸大学とのシンポジウム「つなぎ いかす 地域の力~篠山からの挑戦~」を7日午後1時から、篠山市黒岡の篠山市民センターで開きます。

 報告 酒井隆明・篠山市長「篠山の挑戦」▽布施未恵子・神戸大学大学院特命助教「篠山の挑戦を支える大学の役割」。報告に続き、地元住民、学生、神戸新聞記者による討論

 交流会 午後5時から特産館ささやま、会費3千円。交流会は事前申し込みが必要。4日正午締め切り。神戸大学地域連携推進室TEL078・803・5427

2014/12/3

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