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【特集】ギカイズム 近くて遠い議場の論理

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 自治体同士の「平成の大合併」や財政難などに伴い、兵庫県内の市町議会の議員定数がこの20年間で、1780から871に半減したことが13日、神戸新聞社のまとめで分かった。定数は大幅に減ったものの、各地の議員選挙で無投票が相次ぎ、現在の41市町のうち約半数の議長がなり手不足を感じている。

 県内では1999年4月、篠山、西紀、丹南、今田の4町が合併し篠山市が誕生し、平成の大合併が始まった。それ以前は91市町(21市70町)だったが、2006年3月の新姫路市の発足までに合併が繰り返され、自治体数は29市12町に減少した。

 在任特例で一定期間、旧自治体の議員数を維持した議会もあったが、改選などで順次削減。その後も、人口減少や自治体の厳しい財政状況、議員の厚遇批判などを背景に定数を減らしてきた。

 総務省の資料などによると、大合併前の98年末、県内市町の定数は計1780だったが、今年11月時点では871に減少した。

 一方で議員選挙での無投票はなくならない。昨年11月の多可町議選(定数14)、同4月の香美町議選(同16)が無投票となった。

 さらに昨年10月の西脇市議選(同16)では、立候補した19人のうち4人が当選に必要な法定得票数に届かず、異例の定数割れに。15年9月の稲美町議選(同16)でも18人のうち3人が届かなかった。同町議会は定数2減を決め、来秋の町議選から適用する。

 共同通信が今年6~8月、各議長を対象に実施したアンケートでは、20市町の議長が議員のなり手が少なくなっていると「感じる」「どちらかといえば感じる」と答えた。

 不足の理由は「報酬の低さ、『地域力』の減退」(養父市)、「議員定数の削減が当選に必要な得票数を押し上げ、人口の少ない農村部からの立候補を妨げている」(三木市)などだった。「議員の魅力が弱くなり、住民の議会に対する関心が薄れてきている」(太子町)との声もあった。

 県議会はこの20年間で定数を92から87に削減。来年の県議選では養父市と朝来市の両選挙区を合区して86に減らす。15年の前回選では40選挙区のうち、1人区を中心に17選挙区で無投票だった。(井関 徹、若林幹夫、上杉順子)

2018/12/14

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