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【特集】ギカイズム 近くて遠い議場の論理

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若手の地方議員を増やす必要性を語る岐阜県垂井町議の太田佳祐さん=神戸市内
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若手の地方議員を増やす必要性を語る岐阜県垂井町議の太田佳祐さん=神戸市内

若手の地方議員を増やす必要性を語る岐阜県垂井町議の太田佳祐さん=神戸市内

若手の地方議員を増やす必要性を語る岐阜県垂井町議の太田佳祐さん=神戸市内

 住民の声を行政に届ける代表を選ぶ地方選挙。だが、議会で活躍する20代の若手議員は圧倒的に少ない。若者の意見が反映されやすい社会に向けて、同世代の議員の輩出を目指す若手議員のグループがある。その名も「TORYUMON(登竜門)」。2年前、全国に呼び掛けて立ち上げた岐阜県垂井町議の太田佳祐さん(33)に思いを聞いた。

 -29歳で町議になった。

 「大学を卒業して6年間、キャリア教育関連の企業に就職し東京や大阪で働いたが、実家に帰って家業を手伝うように言われた。町議を兼業できればより社会に貢献できると思い、2015年の統一地方選で立候補した」

 -選挙はどうだった。

 「知名度が全くないので手探りだった。少しでも注目を集めるため、友人に『若者が立候補するらしい』とのうわさを選挙前に流してもらった。若者が選挙に出ようとしてもノウハウがないと分かった。政治家の秘書やインターンを経験するか、政党に入るしか道がない。だが、政治家や政党の思想に影響を受けることは、必ずしもベストな選択とは限らないとも感じた」

 -議員になって気付いたこともあった。

 「同時期に当選した若手議員とつながる中で、15年に当選した20代の町村議は、全国でわずか9人しかいないと知り驚いた。日本の人口の約4割は39歳未満。なのに全国に約2万人存在する地方議員のうち20代の当選者は1%にすぎない。若者の意見を政治に反映させるには、若い議員を増やすしかない」

 -全国の若手議員でグループを立ち上げた。

 「思いを同じくする同世代に声を掛け、それぞれが初めての選挙で経験したノウハウを提供している。17年夏に若手議員や大学生、社会人ら約40人が名古屋に集まり交流会を開いたのを皮切りに、東海地域や神戸、川崎市で勉強会を開いてきた」

 -4月の統一地方選が鍵を握る。

 「勉強会の参加者のうち少なくとも4人が東京や岐阜、兵庫県、川崎市で市議選に立候補する。私たちがタッチするのは取りあえずここまで。当選できたら、それぞれのやり方で活躍しもらいたい」

 -この先のビジョンは。

 「しがらみを自らつくることは避けねばならないので、政党をつくるつもりはない。でも社会をよくするため政策や課題ごとに横でつながり、実現していくことは可能ではないか。私たちが担えるようにしたい」

(聞き手・井関 徹)

2019/2/8

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