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候補者が行く 2016参院選

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分厚い手帳を手に、遊説先へ車で移動する末松信介さん=神戸市内(撮影・中西大二)
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分厚い手帳を手に、遊説先へ車で移動する末松信介さん=神戸市内(撮影・中西大二)

分厚い手帳を手に、遊説先へ車で移動する末松信介さん=神戸市内(撮影・中西大二)

分厚い手帳を手に、遊説先へ車で移動する末松信介さん=神戸市内(撮影・中西大二)

 遊説に向かう車中は、いつも原稿のチェックに余念がない。パンパンに膨らんだスーツの胸ポケットには、資料を挟み込んだ分厚い手帳と、色ペンが7本。眉間にしわを寄せ、何度も色を変えて確認の線を入れていく。

 「本当に覚えたか。伝え方は分かりやすいか。念には念を」と照れ笑いを浮かべる。

 航空会社の営業マンから27歳で政界入り。県議で20年、参院議員で12年が過ぎた。

 「しんどくても、人さまが歩めない道を歩ませてもらっている」。シベリア抑留を経験し、同じ県議で9年間、席を並べた父親の故・三芳氏の言葉だ。1票に感謝し、政務に誇りを持ち続けた父の姿が自身の原点という。

 参議院で2期目に入り、行政監視委員長や外交防衛委員長などの重役を担ってきた。2014年10月には幹事長代理に就任し、積極的に党務をこなす。その一方で、県連会長も務め、党本部との間で「板挟みの調整」に汗をかいた。

 「参院は衆院の追認機関になっていないか。活発に議論する『良識の府』としての機能をこの手で強化したい」

 一方、国政でキャリアを積んだ今も「活動の軸は、あくまで地方」と言い切る。

 瀬戸内海を豊かにする議員連盟の事務局長を務め、昨秋、生態系を再生する「改正瀬戸内法」を成立させた。きっかけは「海はきれいになっても魚は減った」という漁師らの切実な訴えだ。

 3選を期す戦いに、あらためて誓う。

 「小さな声にも耳を傾け、政策に反映させる。地方が実力をつけられる仕組みを整え、質の高い国家をつくりたい」

 初当選時に小学生だった2男1女はみな大学生に。休日は、妻と史跡巡りを楽しむ。

(安藤文暁)

   ◆   ◆

・息抜き…カラオケ。長女に教わり、「AKB48」の歌も熱唱するが評価は分かれる。

・座右の銘…「あるがまま」。どんな試練も受け入れ、「勉強の機会を与えられた」と感謝の気持ちで臨む。

・特技…空手、野球

・好物…イチゴ、桃、バナナ、桜もち

・出身、出身校…神戸市、関学大法学部

2016/6/27
 

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