(1)体感はジェットコースター 神戸市垂水区旭が丘3
2018/06/13 13:43
坂の向こうは下り坂。頂点で車は最徐行して進む(撮影・辰巳直之)
■最高勾配19・7% コープ高丸から南へ約300メートル。住宅街を東西に貫く
関連ニュース
「手を上げて、右、左」 その名も「交通公園」、公園内に道路や信号 尼崎、西宮、赤穂に存続
20mのターザンロープ、ローラースライダー…「こどもの国」が一新 稲美中央公園
道の駅「おばあちゃんの里」新装開店で大盛況 売り場面積倍増、遊具も新設 丹波・春日
もはや壁だ。
カメラマンと2人、車で上ると、体がシートに押しつけられる強い重力を感じる。ギアをローにし、低いうねりとともに進む。「おおお」-。滑り落ちそうな恐怖で思わず声が出た。
「対向車あり最徐行」。黄色い看板が二つ見えた。頂点は近い。ふっと体が浮き上がると、すぐに急降下した。住宅街の向こうに、明石海峡がかすんでいる。坂の反対側も15・8%の急勾配の坂。ゆっくり上がって一気に下がる。まさにジェットコースターだ。
頂点には最近まで、対向車の存在を知らせるカーブミラーが設置されていたという。「水平下向き」に。
坂の途中に約40年住んでいるという男性(67)に出会った。「冬は滑るし怖いけど、しゃあないな。ここよりきつい坂? 神戸やったらあるんと違うか」。汗を拭うと、慣れた足取りで坂を下りていった。(上田勇紀)