子ども像にマスク 感染症対策のお手本に 三田

2020/06/20 05:30

リンゴの花公園周辺の遊歩道に並ぶマスクを着けた女の子のモニュメント=三田市ゆりのき台5

 「散歩コースの銅像にマスクがかけてあって(おとぎ話の)『かさこじぞう』を思い出しました」。神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」に1件のメッセージが寄せられた。兵庫県三田市ゆりのき台5にある「リンゴの花公園」周辺の遊歩道に並ぶ子ども像が感染症対策仕様になっているらしい。 関連ニュース 話題の「猫の爪切り用マスク」…販売枚数3万枚突破 「猫の日」にあわせ新色を販売へ 大きいマスクが欲しい 「マスクや換気が苦痛だった」「気軽に行動出来る」…5類移行から7カ月、職場のコロナ感染対策の変化 4人に3人は肯定的

 子ども像はウッディタウン内にある20カ所の公園や緑地に設置されている銅像。市の公園みどり課が、各公園を知ってもらおうと、それぞれ衣装やポーズの違う像を造り、公園内や遊歩道に置いているという。一部は「あかんべ大将」「おすわり少女」「ドングリ坊や」「ミカンちゃん」「カッパ」などと名前もある。
 リンゴの花公園の付近を歩くと7体を発見。そのうち帽子をかぶった男の子や万歳をした女の子など3体がマスクを着けていた。
 公園で遊ぶ子どもたちからもよく見え、まるで感染症対策のお手本を示しているよう。なんだかほっこりする。同課に聞くと、「誰が着けたかは把握していないが、特に詮索(せんさく)はしない」とした。ただ、「使用済みで落ちているものを使うのは衛生的に良くないので、マナーは守っていただきたい」とも呼び掛けた。
 確かに、遊歩道には使用済みとみられる使い捨てマスクが落ちていた。まさか、拾って着けたとは考えたくないが、周辺のポイ捨てはそれを疑わせてしまう。
 子どもたちがたくさん集まる場所だからこそ、一層気をつけたい。大人が悪いお手本にならないように。(喜田美咲)

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