磯上公園の代替グラウンド 新体育館着工までに完成せず
2020/11/18 05:30
体育館が建設予定の磯上公園のグラウンド=中央区八幡通2
都心・三宮再整備の一環で、磯上公園(神戸市中央区八幡通2)のグラウンドに体育館が新設される。神戸市は代替グラウンドを整備するというが、「空白期間が生じないか」と心配する声が、神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」に寄せられた。取材を進めると、代替グラウンドの場所はポートアイランドの下水処理場南側用地(中央区港島南町3)と分かったが、完成は体育館の着工には間に合わない見通し。神戸市の対応を聞いた。(小尾絵生)
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投稿者は同市灘区の男性(49)。同公園を拠点とするサッカーチーム「神戸フットボールクラブ」のOBで、「普段から利用している子どもたちにしわ寄せがいかないだろうか」と気をもむ。
三宮再整備では、市役所3号館跡地(中央区東町)に新中央区総合庁舎を建設し、市勤労会館や生田文化会館などの機能を集約。両会館の体育館・体育室の機能を、磯上公園グラウンドに建てる体育館に移す。
市スポーツ企画課に取材した。代替グラウンドは現在の約9千平方メートルと同程度かそれ以上になる予定で、人工芝の敷設を検討中という。照明設備や更衣室、トイレなどの整備に加えて、駐車場を新設する予定だ。
ただし、代替グラウンドの完成は「2021年度中」。新体育館の建設工事は21年4月頃から始まるため、代替グラウンドの整備は間に合わない。同課は「整備用地に盛り土などがあり、想定より工期が延びる見通しになった」と説明する。
完成までの対応として市が検討しているのが、磯上公園の新体育館敷地以外のグラウンド(約半面)を活用する案だ。同課の担当者は「現状より狭くなるが、近くの小野浜公園(中央区小野浜町3)グラウンドと併せて活用してほしい」と話す。
投稿者の男性は「当面、狭くなっても現在の場所で活動できるのはよかった。コロナ禍で工事などが予定通り進むのかが心配だ」と話した。