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神戸製鋼改ざん問題

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記者会見で謝罪する神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長(右)=13日午後、東京都港区の品川プリンスホテル(撮影・金田祐二)
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記者会見で謝罪する神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長(右)=13日午後、東京都港区の品川プリンスホテル(撮影・金田祐二)

 神戸製鋼所がアルミニウム製品などの検査データ改ざんを公表してから5日。川崎博也会長兼社長が13日、初めて記者会見し、新たな不正を明らかにした。納入先は倍以上の計約500社に拡大したが、原因については「調査中」とかわし、核心に触れなかった。

 「(会見用資料を)読んでるだけじゃないか。質問に答えてください」

 約130人の記者が詰めかけた会見場。川崎博也会長兼社長は冒頭、5ページの資料を読みだすと、記者の発言を制して約10分にわたり読み続けた。

 今回の問題の原因について「増え続ける要求に対する生産現場の余力や、品質保証(検査)の自動化の実態がポイントになる」とは話すものの、核心には触れずじまい。「原因を分析し、信頼回復につなげたい」などと繰り返した。

 昨年6月、グループ会社でデータ改ざんが発覚したが、検査への取り組みを見直したのは、同社を担当する鉄鋼部門だけだった。

 「なぜアルミ・銅部門に昨年の教訓を適用しなかったのか。私のジャッジ(判断)も原因の一つ」と自身の責任に言及した。

 神戸製鋼は連結売上高に占める鉄鋼事業の割合が4割程度と低く、その分、アルミ・銅や機械など各事業の独立性が伝統的に強い。こうした縦割り組織に対し、2010年に全社の製造部門を統括する「ものづくり推進部」を設けたが、製造方法の開発などを優先。今回問題になった品質検査に本格的に取り組んだのは昨秋からで、後回しになっていた。

 原因の調査結果は11月にも公表する予定だが、地に落ちた神鋼の信頼回復は遠い。川崎氏は進退について「安全性の確認、原因究明、再発防止策にリーダーシップを発揮するのがトップの責任だ。慎重に考えたい」と述べるにとどまった。(高見雄樹)

2017/10/14

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