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神戸製鋼改ざん問題

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神戸製鋼所の神戸本社=神戸市中央区脇浜海岸通2
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神戸製鋼所の神戸本社=神戸市中央区脇浜海岸通2
川崎重工業の神戸本社=神戸市中央区東川崎町1
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川崎重工業の神戸本社=神戸市中央区東川崎町1

 神戸製鋼所(神戸市中央区)のデータ改ざんに続き、川崎重工業(同)で新幹線部品の欠陥が明らかになり、兵庫県内の経済関係者らから落胆の声や苦言が相次いでいる。製造業に支えられる「工業県」にとって、けん引役の重厚長大2社の品質トラブルの責任は重い。

 「ふんどしを締め直してほしい。日本の製造業はまだまだ強い」。神戸商工会議所の家次恒(ひさし)会頭(シスメックス会長兼社長)は5日の会見で、会頭職を交互に担ってきた両社への配慮をにじませた。2016年秋の就任時から双方の支援による「オール神戸」の財界運営を掲げており、「2社の役割の大きさは変わらない」とした。

 神鋼は6日、経営責任を含めた最終報告書を発表する。退任の検討が報じられた川崎博也会長兼社長について、井戸敏三知事は5日の会見で「(不正を防ぐ)点検システムの構築にめどが付いたという発表を期待している」と言及。川重には「新幹線の安全を担う会社。原点に戻って対応してほしい」と苦言を呈した。

 14年度の兵庫県内総生産のうち製造業は22・5%を占め、全国平均より2・6ポイント高い。東京商工リサーチ神戸支店によると、県内に神鋼と直接取引する下請けなどの企業が約600、川重と直接取引する企業は約800ある。川重のある下請け会社社長は「今回の問題で、しっかりやっている企業も含めた製造業のイメージ低下を招く。ものづくりの誇りを取り戻してほしい」と訴える。

 製造業の現場に詳しい中沢孝夫・兵庫県立大客員教授は「ものづくり全体の信頼性に結び付ける議論は早計」とした上で、「品質問題の背景には細かすぎる設計や人員削減による現場の疲弊がある」と指摘している。企業風土にも注目が集まり、就職活動中の関西学院大3年生(21)は「命を預かる意識を持って仕事をしているのかと疑った。2社以外の企業にも通じる問題なので、社風にも関心を持って活動したい」と話した。(横田良平、内田尚典、山路 進、竹本拓也)

2018/3/5

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