仮設住宅への入居始まる 淡路・五色の1次分

2095/02/02 17:26

 阪神大震災で家を失った住民のための仮設住宅の最初の入居が二日午後、兵庫県津名郡五色町で始まり、まず四世帯がとりあえずの落ち着き先に入った。兵庫県は三月末までに計三万戸を完成させ、追加の一万戸も建設する予定で、原則として希望者全員が入居できるようにする。


 五色町では当面、三十四戸の仮設住宅の建設を進めている。入居が始まったのは、同町都志に完成した第一次発注分の四戸。避難先から移る住民らは、仮設とはいえ、震災以来十六日ぶりに住まいに入れるとあって、ほっとした表情で荷物を運び込んでいた。六畳と四畳半、台所の2DKで、ふろ、トイレが完備している。同町は防火のため石油ストーブの使用を禁止しており、代わりにホットカーペットを入居者に配布し、台所用マットもプレゼントした。
 同町のほか、阪神間の一部でも住宅が完成し、伊丹、宝塚市は六日から順次、入居が始まる。
 神戸市では一次分申し込みが二日締め切り、二月中旬から入居が始まる。県によると、二月上旬に三千戸、下旬には八千戸、三月中には一万九千戸が完成し、計三万戸が確保される予定。

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