復興のシンボル 神戸国際会館オープン
2099/05/28 15:40
阪神・淡路大震災で全壊し、復興のシンボルとして再建工事が進められてきた神戸・三宮の神戸国際会館が二十八日、全館オープンを迎え、同会館内の「こくさいホール」で記念式典があった。同日夜には、朝比奈隆さん指揮による大阪フィルハーモニー交響楽団のこけら落としコンサートが開かれる。
式典には高円宮ご夫妻、貝原俊民・県知事、笹山幸俊・神戸市長らが出席。復興の過程を記録した映像を上映後、完成を祝い「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」が舞われた。この後、被災地の復興を願う力強いメッセージが込められた、故東山魁夷画伯のどんちょう「新生の樹」も披露された。
同会館の柏井健一社長は「活力と魅力にあふれる国際都市・神戸の新名所を目指したい」とあいさつ。高円宮さまは「見事に再建なった国際会館は、さらなる復興への活力へまことに意義深い」と話された。
同会館は地上二十二階、地下三階建て。約二千人収容のホールを核に、映画館や商業施設、オフィス棟などが入る。四月末に開業した商業ゾーンにはこれまでに約八十万人が訪れ、売り上げも好調という。