震災経験や支援の感謝伝える 市民が各地訪問へ

2004/12/11 11:04

事業開始を記念したプレート前で全国へのメッセージ発信を誓いあう市民ら=神戸市役所

 阪神・淡路大震災で被災した神戸市民ら約四十人が各地を訪問し、当時の経験や支援に対する感謝を伝える「市民のかけ橋 神戸から全国へ」が十一日、スタートする。今年夏、豪雨災害に見舞われた福井県美山町などを皮切りに四十六の市町で十年間の取り組みを報告する。 関連ニュース 神戸の新演芸場は「喜楽館」 一般公募で決定、文枝さん発表 神戸の「繁昌亭」、名は「喜楽館」 文枝さんら出席し起工 神鋼物流 鋼材運搬の新船2隻導入へ


 同市などが進める「震災十年 神戸からの発信」の一環。十日には参加メンバーらが矢田立郎市長を表敬訪問。各地で手渡す「感謝の気持ちを込めて震災の経験や教訓、元気になった神戸のまちを発信します」とする「神戸市民からのメッセージ」を記したプレートも市役所のロビーに掲げられた。
 自宅が全壊し、避難所生活を送りながら運営にも携わった神戸市東灘区の増井弥生さん(51)は「自分の力だけでは何もできず、コミュニティーがいかに大事かを知った。一人ひとりが、それぞれの体験を伝えることが支援をいただいた私たちの使命だと思う」と話した。

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