震災の教訓活用「災害復興学会」が発足
2008/01/14 13:54
「日本災害復興学会」の記念大会であいさつする室崎益輝会長=西宮市上ケ原、関西学院大学
阪神・淡路大震災などを教訓に、自然災害からの復興を考える「日本災害復興学会」(会長=室崎益輝・消防庁消防研究センター所長)が十三日、発足し、西宮市の関西学院大学で記念大会が始まった。会員は、研究者や民間非営利団体(NPO)代表ら約百七十人。「復興」をテーマにした日本初の学会となる。(磯辺康子)
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事務局となる同大学災害復興制度研究所の宮原浩二郎所長、学会の 特別顧問に就任した貝原俊民・前兵庫県知事ら約八十人が参加。室崎会長は「市民、専門家、行政などの連携を重視し、議論の成果を復興の現場に生かしていきたい」とあいさつした。
今後、年一回の大会を予定しており、新潟県中越地震から五年となる二〇〇九年度は、同県長岡市で開く。また、過去の災害の復興過程や、復興に関する専門用語を解説する“百科事典”をホームページ上で公開する事業なども計画している。
大会最終日となる十四日は、新潟県の泉田裕彦知事、能登半島地震で被災した石川県輪島市の梶文秋市長らを招き、記念シンポジウムを同大学で開く。午後一-四時。参加無料。日本災害復興学会事務局TEL0798・54・6996